住宅デザイナーが教える「家づくりで見落としがちな収納」3つ。少しの工夫でリビングがすっきり片付く
家づくりでは、よく使う場所の収納ばかりに目が向きがち。でもじつは、見落とされがちな収納が、暮らしの快適さを左右します。
2025年7月23日 12時0分 ESSE-online
快適なリビング
そうなんですよね、リビングには毎日外部から新たなモノが運び込まれてきますので、本当にその都度タイムリーな対応を心がけておかないと、あっという間にモノで溢れてしまうことでしょう。
すっきりと片付いたリビングで過ごしたい、という要望は皆さん共通のお悩みかもしれませんが、現実はなかなか厳しいものです。
今回の記事では、ESSEフレンズエディターで住空間収納プランナーさんが、間取りを検討するときに忘れがちな3つの収納をご紹介してくれていました。
1:「使用頻度の低いもの」の収納
記事にあったのは、家づくりでは、キッチンやリビングなど日常的に使う場所や、今の暮らしで不便に感じている場所に意識が向きやすいもの。しかし、生活動線から外れた使用頻度の低いものの収納は、つい見落とされてしまいます。ということ。
たとえば、季節家電や来客用の布団、玄関近くに置きたい外用の掃除道具や子どもの外遊び用オモチャなど。日常的には使わなくても、収納場所をしっかり確保しておくことで、日々の片づけが格段にラクになります。
本来ならば、間取りプランを考える前に、現在のお住まいで使われている収納の数と大きさ、またそこに仕舞われているものの量などをしっかりと把握しておくことが大切です。その上で必要な場所に必要な容量の収納を確保するようにしたいもです。
2:「一時的に置くもの」の収納
次はDMなどの郵便物、買い物バッグ、子どもの習い事グッズ、脱いだコートなど、「あとで片付けよう」と一時的に置くものは意外と多いですよね。ですが、これらのものを置く“仮置きスペース”がないと、玄関やリビングがすぐに散らかる原因に。ということ。
一時置きは生活感が出やすいため、リビング収納の一角やパントリー内の見えにくい場所にスペースを確保するのがおすすめ。少しの工夫で、片付いて見える家が実現できます。だそうです。
これもあるあるだと思いますが、日々持ち込まれるモノの中でも、再使用や日常的に使われるものの場合は、取り出しのしやすさやなども大切ですね。となると扉は不要とか、そんなことを考えておかれると良いでしょう。
3:見落とされがちな「縦の空間」を生かした収納
間取りを考えるとき、多くの方は平面図を見て検討します。そのため、家具などの配置がイメージしやすい“横の空間”に意識が向きますが、天井方向に向かって広がる“縦の空間”は見落とされがちです。
とくにスペースに限りのある家では、階段下や、天井近くなどのデッドスペースを活用することで、見た目はすっきりしていても、しっかり収納できる空間に。つり戸棚や可動棚を上手に取り入れて、「縦」まで使いきる収納計画を意識しましょう。ということです。
記事にも書かれていましたが、収納計画は、ただ「ものをしまう場所」をつくるだけではなく、「いつ、どこで、なにを使うか」という生活の流れを考えることが大切です。
多ければ良いのか
但し、収納する場所が多ければ良いかと言えば、決してそうではありませんね。適切な量というものがありますし、ゴミを保管するために貴重な床面積を消費して、かつ固定資産税を払い続けるというのは本末転倒です。
今回紹介されていたような見落としがちな収納にも目を向けて考えておくことで、片づけやすい住まいに近づくことが出来るかもしれません。住まいづくりの際には、一歩先を見据えた収納計画を想像してみてはいかがでしょうか。
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