弊社(RCdesign)では、コストの削減と性能の向上、均一化を実現した独自の「RC断熱型枠システム」を採用しています。

こちらでは、「RC断熱型枠システム」のメリット・デメリットと、弊社が採用している独自システムについて詳しく解説していきます。

RC断熱型枠システムとは?

RC断熱型枠システムとは、FRP製型枠と断熱材を組み合わせた型枠システムで、その型枠にコンクリートを流し込み、躯体を仕上げる工法のことを言います。

他にも「RC-Z工法」「RC型枠兼用断熱工法」などと呼ばれることもありますが、基本は同じような型枠を用いた工法で、元々は施工工程の無駄を省きコストを削減することを目指したシステムでもあります。

RC住宅の画期的な工法として取り上げられるRC断熱型枠システムですが、メリットもあればデメリットもあります。

 

 

RC断熱型枠システムのメリット・デメリット

ここからは、RC断熱型枠システムのメリット・デメリットを詳しく解説し、弊社独自の考えや目指しているものをお伝えしていきます。

3つのメリット

  • 施工コストを抑える

従来のRC住宅の施工では、型枠は型枠屋さん、鉄筋組みは鉄筋屋さんと、様々な職種に分業化されて施工されてきました。

とくに住宅のような小さな工事では、少ない作業に多職種の職人さんたちが投入されるため、それだけでコスト増につながっているのが現状です。

しかし、RC断熱型枠システムは、合理的にマニュアル化されたシステムで、職人さん一人が何役も担うため、少人数で施工することができます。

つまり、RC断熱型枠システムは、組立時間・行程・人員の削減により工期短縮を図れ、コスト削減できることが、メリットの1つと言えます。

  • 仕上がりにばらつきが少ない

RCdesign採用のFRP型枠

RCZ

従来のベニヤ型枠

RC

FRP型枠は、ベニア板と違って、極めて精度が高い工業製品型枠です。

そのため、表面がフラットで優れた剥離性能を発揮するため、仕上がりのばらつきが少なく、表面がきれいに仕上がります。

従来の工法では、部分的に補修作業が発生することが多々ありますが、FRP型枠を使用することで、補修作業を軽減できるのがメリットの1つです。

  • 環境にやさしい

従来のRC住宅の施工では、大量のベニア板を使用し、工事が終わると大量の産業廃棄物として処分していました。

しかし、RC断熱型枠システムでは、耐久性が極めて高いFRP製型枠を使用しているため、長期間繰り返し使用でき、環境に負荷をかけません。

もちろん、ベニア板のように毎回廃材として処分されませんので、地球環境にもやさしいシステムです。

3つのデメリット

  • 施工できないヵ所がある

RC断熱型枠システムは素晴らしい工法ですが、建物すべてをこの工法で施工できるわけではありません。

たとえば、階段や斜めの屋根、円形の型枠など通常の型枠では施工できません。

しかし、弊社では在来工法での実績も多いスタッフが在籍しており、その培った知識で組み立てることが可能です。

さらにRC断熱型枠システムの組み立てに日々経験値を積んでいる熟練スタッフにより、より一層美しく丈夫なコンクリート打ち放しを実現できるのが、弊社の特徴でもあります。

  • デザインの制約がある

RC断熱型枠システムで有名な「RC-Z工法」では、デザインの制約があることがデメリットとしてよく挙げられます。

というのも、効率化を進めるために型枠パネルが300mmピッチという制限があるからです。

開口部や壁はそのピッチに合わせなければならないため、その分デザインの自由度が制約されます。

しかし、自由度が制約されるからといって、よいデザインができないというわけではありません。

弊社では、そういった制約がある中でも、住み手の快適性を重視しつつ、優れたデザインをご提案できます。

また、どうしても型枠パネルが使えないようなイレギュラーな部分があった場合でも、合板型枠に代替することで対応が可能です。

在来工法とRC断熱型枠工法のどちらも実績がある弊社だからこそ、一般的にデメリットと言われているようなデザインの制約についても、技術的裏付けによってデザインにも活かされているのです。

  • コンクリートの品質は職人の腕次第

RC断熱型枠システムのメリットで、仕上がりのばらつきが少ないことを挙げましたが、コンクリートの品質は別問題です。

「熟練技術不要」「誰でも簡単組立」などの謳い文句は、あくまで型枠パネルの組み立てであって、コンクリートの品質は職人さんの腕によって大きな差が生まれます。

RC断熱型枠システムは、施工性が優れているため安易に採用する工務店もありますが、弊社では徹底してコンクリートの品質管理に努めています。

使用するコンクリートは、現場からの距離に応じて生コンプラントを設定し、実際に使用するコンクリートは材料の産地、配合比率などもその都度指定します。

さらに、コンクリートの配合計画書でも確認した上で、コンクリート搬入時には毎回抜き打ち検査を実施し、品質を確保しています。

RC断熱型枠システムの住宅を検討されている方は、ただ採用している工務店を探すのではなく、しっかり品質管理されている工務店を選ぶようにしてください。

弊社では、自信をもって品質管理を行っておりますので、詳しく知りたい方は、こちらまで気軽にお問い合わせください。

RC住宅の欠点の克服

弊社の型枠システムが目指していたのは、これまでRC住宅の欠点とされていた、「コストが高い」「室内の結露」という2大要因を解決することでした。

「室内の結露」についてはまた別の機会に詳しく解説しますので、お急ぎの方は別途お問合せの上ご確認ください。

コストに関しては、RC断熱型枠システムのメリットでもあった人員削減・工期短縮によるコスト削減だけではなく、より安全でより快適でより長持ちする性能を追求しながら手の届く価格で提供することを心がけています。

弊社では、会社創業当初から社員として働いている熟練した職人さん達と共に多くのRC造を手掛けており、そこで培った型枠大工工事の実績とノウハウから、RCdesign独自のRC工法を確立させました。

さらに、設計から現場監督、職人さんに至るまで我々の考えが浸透しており、現場監督が設計の考えを理解し、職人の技術を把握しているからこそ、お客様が支払った金額以上の価値を感じていただけるご提案ができると自負しております。

同じような工法でも、金額だけ見れば他社と比べて高い価格の場合もあるかもしれません。

しかし、そこには鉄筋コンクリート造を理解した熟練した技術者が必要不可欠です。

弊社では品質第一に、お客様の予算の範囲内で、安全性・快適性・耐久性を追求しながら、ご満足いただけるご提案をさせていただきますので、ご用命の際は、こちらまでご連絡ください。

弊社独自のRC断熱型枠システム

ここまでRC断熱型枠システムのメリット・デメリットについて解説してきましたが、弊社のRC断熱型枠システムは、「RC-Z工法」など規格販売されているシステムをそのまま利用した工法ではなく、仲間と共に進化させた工法です。資材メーカーさんと直接取引をさせて頂き、不具合や改善案を自社で取り組みながら開発したオリジナルの断熱型枠を採用しています。

熟練スタッフと共に、コンクリートの流し込み方法やタイミングなど最適解を得るまで試行錯誤を重ね、コストの削減だけでなく、性能の向上・均一化を実現することが出来ました。

現在は、昨今求められている高性能化について、既存のシステムに付加価値を付けた新商品の開発も随時進めているところです。(詳細について知りたい方は気軽にお問い合わせください↓)