首都圏で記録的大雨…都内で川が氾濫 冠水した道路を歩く子どもの姿も コンテナ倒れ“下敷き”1人死亡 東京・目黒区では観測史上最高雨量も
東京と神奈川が記録的な大雨に見舞われ、世田谷区などでは川が氾濫したほか、冠水や浸水の被害が各地で相次ぎました。
キャスター
「雷です!11日午後10時前の大田区です。いま稲光が見えました。そして大粒の雨も降り始めました」
断続的に激しい雨が降り続く東京。取材クルーがゲリラ雷雨に遭遇しました。
2025年9月12日 1時31分 TBS NEWS DIG
観測史上最高雨量
皆さんは昨日のゲリラ豪雨で被害はありませんでしたでしょうか。
今朝までには都内の被害状況もだいぶ明らかになってきましたが、ここでも観測史上最高雨量を更新したと言うことでした。この記録更新が繰り返されないことを祈るばかりです。
記録的短時間大雨情報
記事によれば、東京都や神奈川県では「記録的短時間大雨情報」が相次いで発表され、冠水や河川の氾濫などが発生しました。
情報によれば、都内ではこれまでに200件以上の浸水被害が確認されたということと、110番通報も東京と神奈川でおよそ350件に上ったということです。
記事では、品川区では立会川が氾濫。水があふれ道路が冠水しています。水位は上昇、住宅に迫っていました。この立会川、雨が降る前の水位はこれほどですが、午後2時45分ごろから、わずか20分でこのような状態に。
世田谷区を流れる谷沢川も午後1時半すぎから、わずか30分で水位が上昇。東京都は氾濫発生情報を発表しました。とか。
世田谷区では1時間に92ミリの雨を観測。これは観測史上1位の降水量です。そこではこんな映像も。マンホールが外れているのでしょうか、水が道路に吸い込まれていきます。
近くの寿司店。水が店内に押し寄せたといい、後片付けに追われていました。ともありました。
1時間に134ミリ
気象庁によると11日午後、世田谷区で1時間に92.0ミリ、大田区で88.5ミリの猛烈な雨が降り、いずれも観測史上最大になった。レーダーによる解析では港区付近など各地で1時間に100ミリ以上降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が相次いで発表された。という記事もありましたが、最新の情報では目黒区では1時間に134ミリを観測するなど記録的な大雨となりました。
地下1階のリスク
そんな目黒区自由が丘でも大雨による被害がありました。
報道によれば、ここは子供たちが通う学習塾。
地下1階の天井近くまで雨水が流れ込んでいました。
塾の講師は「授業の準備でいたんですけど、床にある物をあげたりとかしたんですけど、もう今となっては全て焼け石に水…。こんなことになるとは…」と話していました。
わずか10分ほどの間に、一気に浸水したといいます。
パソコンやコピー機などが水没してしまったものの、授業開始前だったため子供たちはおらず、けが人などは出ていないということです。
本当に、人的被害が無くてよかったです。一般の方達からしたら、なんでそんなことになったのかわからない、なんらかの対策があったのではないかと思われるかもしれません。
しかし、残念ながら1時間に100ミリを超えるような豪雨では、どんな排水設備を持ってしても、地下室に対する浸水は免れないと思います。
それは、街の設計がそのようになっていないというのが一つの要因です。これまでは100年に1回程度の発生確率とされていましたので、そのような状況は想定外とされてきました。
その結果、ゲリラ豪雨のような場合には、道路下にある下水道本管の容量が一杯になってしまうことになり、道路が川となり、やがて家屋の浸水へとつながってしまうんです。
したがいまして、地下室の検討は慎重に行って頂き、万が一の場合は早めに上階へ避難されるよう、くれぐれも防災意識を持って頂くようお願いします。