【それ逆効果!】家の寿命を縮める″NG結露対策″3選|建築士が教える正しいカビ・湿気対策
冬の時期、「結露で窓がビショビショ…」「壁がカビ臭い…」と悩む方は多いですよね。
結露は単に不快なだけでなく、建物の木材を傷め、家の寿命を縮める深刻なダメージを与えます。そして、良かれと思ってやっているその対策が、実は逆効果になっているかもしれません!
2025年12月10日 8時0分 AIライター自動執筆記事
結露とは
いよいよ結露の季節ですが、そもそも結露を気にされながら生活されている方ってどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
日本においても断熱性能が語られるようになってから少しは時間が経過しましたので、昭和の時代に比べたら、ガラスが結露で水浸しという窓もそうそう見なくなっていると思いますが、それでも中には苦労されているご家庭もあるかもしれません。
そもそも結露ってなに?という方もいらっしゃいますでしょうか。
結露自体は空気中の水分が水に戻る現象で、夏でも氷の入ったグラスの周りは水滴がいっぱい付着しますが、これも結露ですし、冬の窓ガラスに水滴が付くのは、室内の湿った暖かい空気が冷たい窓ガラスに触れると、窓に水滴が付いてしまいます。
恐ろしい壁内結露
これ、窓なら結露しても目視で確認出来ますのでまだ良い方なんです。実は恐ろしいのは壁内結露と呼ばれる壁の中で発生する結露なんです。見えないところで発生した結露はそのまま放置されますので、そこに埃がつき、カビが増殖していきます。
そして壁の中がカビでいっぱいになり、その頃には表面の壁紙にも少しはカビの影響が出てきたり、もしかすると家族の中に体調を崩される方が出ても不思議ではありません。
結露のダメージ
記事にあったのは、結露を放置すると起こる「2つのダメージ」ということ。
1. 建物の寿命を縮める:窓枠や壁の内部で結露が起きると、周辺の木材が水浸しになり、木材の傷みが促進されます。
2. 健康を害する:結露によって発生したカビは、アレルギーなどの原因となり、住む人の健康を害する可能性があります。
とありました。
木造や鉄骨造ですと建物の仕上げ部分はもちろんのこと、構造躯体にも大きなダメージにつながる恐れがありますので、やはり結露対策は非常に重要ですね。
NGな結露対策
次にあったのは、やってはいけない!家の寿命を縮める「NG結露対策」3選
1. NG行動:24時間換気の「給気口」を閉める
2. NG行動:「加湿しすぎる」こと
3. NG行動:石油・ガスファンヒーターをメインで使う
が書かれていました。
これらは弊社でも設計時からお引き渡しの取り扱い説明時まで、何度か繰り返しご説明をさせて頂いていますが、それでも実際に生活を始められると忘れられてしまうことがあります。
ですので、このようにブログでも周期的に話題として取り上げさせて頂き、正しい住まいの使い方や暮らし方を周知させて頂いています。
正しい湿気対策
次に記事にあったのは、正しいカビ・湿気対策は「見える化」と「根本解決」とありました。
対策1:湿度を「見える化」してコントロールする
対策2:建物全体を「断熱」で解決する
対策3:床下・壁内の「隠れた原因」を探る
というものです。
まず大切なのは、感覚に頼るのではなくしっかりと数字で管理することなんですね。そのためには各部屋に必ず温湿度計を設置し、温度と湿度を管理するようにしましょう。
車の窓ガラスが曇った時に、どのようにしてそのくもりを取るかというと、フロントガラスには温風を吹き付けたり、リヤガラスには電線が配置されていて、電気を通すことで熱を発生させてくもりを取るイメージです。
これを参考にすれば、窓ガラスにエアコンの風を当てるとか、サーキュレーターで暖かい空気を当てるなどでも一定の効果があると思います。
もちろん根本的には建物全体を魔法瓶のように、全ての外壁に高性能な断熱材が施工されていることが条件となりますが、高性能住宅の造り方と使い方に精通している設計者と施工業者は意外と少ないものです。
結露対策を具体的にご相談されたい場合は、お気軽にお問い合わせください。






