住んで4年の注文住宅で、やり直したいこと6つ。広い寝室、ベランダ…は不要だった
間取りや建材をじっくり検討しても、住み始めた新居に後悔することはよくあること。4年前に大手ハウスメーカーで総2階の家を建てたライターは、空調の効かない場所につくった書斎や、一度もあけない浴室の窓、使いにくいベランダなど、6つのことでがっかりするハメに。
2025年12月8日 20時0分 ESSE-online
注文住宅は難しい?
もし、注文住宅で失敗することはありませんか、というご質問を頂いたとすれば、ここが注文住宅の難しさでもあるのですが、記事にも書かれている様にどれだけ検討をして吟味したとしても、全てが想像通りで後悔は一つもないという結果にはなかなかならないと回答すると思います
これは、そもそも目の前にある完成品を手に取ってから買うモノとは違い、一般消費者の皆さんが初めて図面から内容を読み取って、脳内で2Dを3Dに変換しながら、そこでの生活を想像することは大変難しいことです。
もちろん、設計担当は完成予想図の3Dを作成し、出来る限りのご説明はさせて頂きますが、そこで暮らすオーナー家族の生活スタイルやクセ、実は言葉になっていなかった問題には対応出来ていないこともあるでしょう。
住んで4年。今からでもやり直したい後悔が6つ
記事の著者さんは、間取りや建材選びには、かなりこだわったつもりです。それでも、今からでもやり直したい、と思うほど後悔していることが、6つありますと言われていました。
寝室奥につくった書斎は、夏は暑くて使えない!
1つ目は書斎です。筆者は小さい頃から、自分の個室を持つことが夢でした。ですから、家づくりで書斎をつくることは、外せない条件でした。
しかし、この書斎には大きな問題点が! 書斎には空調が届かないのです。
その結果、夏は暑く、冬は寒いです。扇風機やストーブを使っていますが、夏に限っては暑さに耐えられず、書斎での作業を避けるようになっています。とのこと。
大変残念なことですが、これも書斎の優先順位は高かったものの、そこでの実際の生活風景を想像することが足りなかったように思いますし、もしかすると全体の空調計画にも問題があったのかもしれませんね。
寝室は別に
2つ目は主寝室。わが家の主寝室は2階にあり、広さは7.8畳です。間取り決めのとき、夫婦ともども「主寝室をできるだけ広くして快適にしたい」という希望がありました。
そこで広いスペースを確保したのですが、これが誤算。夫婦で朝起きるタイミングが違うのです。ですから現在、妻は主寝室で寝ていません。筆者が起きるタイミングで目が覚めないよう、子ども部屋で子どもたちと寝ています。
この問題もあるあるかと思いますが、人間の生活は年齢によって変化しますので、新婚さんから子育て中、子育て後とそのタイミングによってより良い環境に出来ると良いですね。
仕上げは好み次第
3つ目は白い床。わが家の床と壁紙は、白を基調にしています。部屋を明るくして開放感を出し、少しでも広く見せようと思ったからです。
しかし、白い床は掃除が大変。髪の毛が落ちていると目立つので、一日に何度も掃除機を回すことに。
また、ちょっとしたキズでも目立ちます。キズがつき始めた当初は、パテで埋める作業をしていました。しかし最近は、パテで埋めることも面倒になり、そのままの状態にしています。
ここは何を優先するかということにもなるのでしょうけど、気に入った仕上げなら多少お掃除に手間が掛かっても良しとするくらいの発想は必要かもしれません。
便利は不便
4つ目はリビング階段にある人感センサーライト。スイッチを押さなくても、自動で明かりがつくので、子どもを抱えて階段を上り下りするときはとても便利です。しかし、リビングや2階で人の動きを感知して、不要なときでも自動で明かりがつくことがあります。
この失敗も意外と多く聞きますね。一見便利に思えるものですが、実際に使ってみると不便に感じることも当然あります。ここは想定の範囲内と思っておきましょう。
窓はいらない
5つ目は浴室の窓。お風呂場には窓をつけるものと思い採用しましたが、4年住んで一度もあけていません。お風呂の最後に十分な水切りをすれば、この窓をあけなくても、換気扇のみで十分乾燥できています。
その一方で、窓があることで手間になることもあります。子どもたちの「いたずら」によって窓がぬれて放置されると、カビが生えます。そのため、ぬれた場合はふくようにしています。お風呂場の窓は、ただただ掃除の手間が増えるだけ。採用しない方がよかったです。
そうなんですよね、いまだにお風呂場には窓が必要で、入浴後には窓を開けておく必要があると思い込んで折られる方がいらっしゃいます。
もちろん、お風呂の窓から夜景を見たいとか、条件が許せばそれも可能です。しかし、本来のお風呂には窓の設置は必要ありません。手間とコストの無駄になるだけかもしれません。
ベランダもいらない
6つ目はベランダ。わが家のベランダは、2階の主寝室を経由します。奥行きは約80cm。このベランダの費用だけで約80万円かかりました。
わが家は基本、部屋干しです。そのため、ベランダを使うのは布団を干すためだけ。利用頻度は多くありません。また、ベランダをほとんど使っていなくても、掃除は必要。さらに維持するために、メンテナンスが必要です。
これもまた残念なケースですが、どうしても古い生活スタイルを引きずられている方ですと、ベランダもなくてはならないと思い込んでいる場合があります。
最近は外干しされないご家庭も増えていますので、洗濯物を干すという生活スタイルを採用されないのであれば、ベランダは必要ないでしょう。ただし、設備機器や空調機置き場または避難設備として必要な場合もありますので、設計担当と十分ご相談ください。
注文住宅の向き不向き
如何だったでしょうか。注文住宅は誰でもが行えることではありません。それなりのコストと時間がかかりますし、こだわりの強さが執着になってしまうと満足することが出来なくなってしまうこともあるでしょう。人によって向き不向きもありますし、精神的な余裕やある程度の許容範囲も必要かと思います。
注文住宅にご興味があれば、是非お気軽にご相談ください。







