乾燥注意報とは?基準や発表時に注意すべきポイントを解説
とくに冬から春にかけて、天気予報で耳にする機会が増えるのが「乾燥注意報」です。言葉は知っていても、本来の目的や注意点について、ご存知ない方もいるのではないでしょうか。
乾燥注意報は、乾燥によって主に火災の発生リスクが高まっていることを報せるための情報です。ただし、乾燥による影響は火災に限ったものではなく、感染症の流行のしやすさや静電気、肌トラブルといった日常生活にも大きく関わります。
2025年10月25日 9時0分 tenki.jp
季節の変わり目
すでに四季から二季へと移行していることは皆さんお感じの通りですが、数日前までは湿度も高めだったのに、急激に空気が乾燥してきているようです。
空気が乾燥してきますと、敏感肌をお持ちの方々にとってはお手入れを始める季節でもありますので、日々の手間が一つ増えますね。
乾燥注意報とは?
さて、まず記事にあったのは「乾燥注意報」とは、空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想したときに、気象庁が注意を呼びかけるために発表する情報です。なお「空気の乾燥による災害」とは、具体的には火災や延焼を対象としています。
実際に、東京都における月別の火災件数、焼損面積(5年平均)を見てみると、いずれも乾燥注意報の発表日数とほぼ比例しています。このことから、乾燥による火災や延焼の危険性、そして、それらに対して乾燥注意報を発表することの重要性が読み取れます。とのことです。
湿度と火災
ここでおさらいです。普段私たちが「湿度」と呼んでいるものは相対湿度のことで、ある温度において空気が含むことができる最大の水蒸気量に対して、実際に含まれている水蒸気量がどれくらいかを比率で表したものなんですね。
そして乾燥が進みますと、何よりも火の取り扱いに注意が必要です。ここで記事にあった乾燥注意報が発表された際の火災予防のポイントを参考にしてください。
乾燥時は火災発生のリスクが高まり、わずかな火種でも出火・延焼するおそれがあります。乾燥注意報が発表されているときは、火災予防のため、次のような点に注意してください。
・タバコの扱いには十分気をつけましょう。タバコは、全国の火災の出火原因の第1位です。タバコのような小さな火種でも十分火事になり得ます。寝タバコやポイ捨ては絶対にやめましょう。さらには、消したつもりでゴミ箱や灰皿に捨てたタバコから発火することも。消したつもりにならない、吸い殻はこまめに捨てる等を意識してください。
・コンロやストーブも火災の原因として多く挙げられます。コンロから離れるときは、ちょっとの時間でも必ず火を消してください。また、コンロやストーブの近くには燃えやすいものを置かないようにしましょう。
・たき火や野焼き(※)は、あらかじめ乾燥注意報の発表状況をチェックし、発表中は控えましょう。
(※そもそも、野焼きは法律等で原則禁止とされており、例外として認められているものしかできません。また例外の場合でも決められたルールに従う必要があります。事前にしっかり確認をしましょう。)
こうした火の取り扱いは普段から注意していただきたいところですが、乾燥注意報が発表されたときは、いつも以上にその意識を強く持ちましょう。と書かれていました。
さらに近年では直火だけではなく、電気製品が原因の火災も増えており、火を使わない場所でも火災が起きるリスクがある点にも注意です。タコ足配線をしていないかやコードが家具の下敷きになっていないか、コンセントにホコリがたまっていないかなど、定期的なチェックが必要です。
火災以外にも注意が必要です
さらに乾燥注意報が発表されている時期では、火災のリスク以外にも注意が必要なことがありますね。記事では下記の項目が書かれていました。
◆風邪やインフルエンザなど体調管理に注意
◆静電気に注意
◆乾燥による肌トラブルに注意
これらも皆さんにおかれましては、毎年のことながら少なからずストレスとなってしまっていることではないでしょうか。
小さなお子さんやお年寄りの体調管理には特に気を使いますし、ドアノブに触れるたびに緊張感が伴います。さらに肌の痒みに耐えながら過ごすのは大変な時間に代わりまりません。
換気と加湿
ここでは一つお願いがあります。これからの季節も高性能住宅では換気が大切です。その性能を発揮させるためには、24時間換気をしっかりと稼働させること、それは排気と給気を確実に行うことです。
その上で、加湿器を使うなどして適度な湿度(50~60%)を保つようにしてください。過度な加湿は100害あって一理なしですので、必ず適正な湿度をコントロールしてくださいね。
燃えない家で省エネと快適を実現するなら、RC住宅がオススメです。
 






