住んで気づいた「大きな窓のデメリット」。庭の“ひと工夫”で幸福度が劇的アップ!
日当たりがよく、快適な空間のイメージがある「南向きのリビング」。しかし、ここ数年勢いを増す夏の酷暑、残暑の厳しさにより、一概にはそうも言えなくなってきました。1年前に家を建てた筆者も、南向きのリビングで思わぬ事態に見舞われたひとり。
2025年9月22日 20時0分 ESSE-online
環境適応
まだまだ日本では南に面した大きな窓信仰とでも言いましょうか、DNAに刷り込まれた価値観のようなものをお持ちの方がいらっしゃいます。
しかし、現実は日々刻々と常識も変化していますので、今の環境に合わせた判断を冷静にしなければいけないのではないでしょうか。
日除けの効能
記事によれば、対策を講じた筆者は、庭にオーニング(日除け)を設置したことで、暮らしに大きな変化が訪れたといいます。
著者さんのリビングでは南向きに大きな窓を設け、LDKからフラットにつながるタイルデッキをつくりました。外との一体感を楽しめる、とても気持ちのいい空間とされてそうです。
ところが、庇(ひさし)をつけなかったため、夏の直射日光が大きな課題に。とくに日差しが強い日には、窓から差しこむ光で室内の温度が一気に上がってしまい、エアコンの効きも悪くなるほどということ。
また、タイルデッキは真夏には裸足で歩けないほど熱くなり、冗談抜きで「目玉焼きが焼けそう」なくらい。せっかくの大開口やデッキが、夏になると逆に使いづらくなってしまうのです。と書かれていました。
思い込みと現実
著者さんも昔は、「南向き」にしておけば日当たりもよくて快適、というイメージでした。しかし、これだけ夏の暑さがひどくなると、南向きの空間には日射対策も必須になるなぁと実感しています。とのこと。
強い日差しでタイル張りのデッキテラスがアツアツ、リビングもムワッと暑い…。そんな悩みを、著者さん宅では後づけでシェードを取りつけて、オーニング(日除け)を設けることで解決しました。
日差しをしっかり遮りながら、エアコン効率もアップ。裸足でデッキに出られる快適さを手に入れました。
温度も改善で快適に
実際に設置して驚いたのは、温度の違い。シェードを張らないとデッキ上は60℃まで上がるのに対し、シェードを張ると、その下は32℃に。およそ28℃も低くなったことに。とありました。
さらに体感としてもまったく違いますね。真夏でもタイルテラスに裸足で出られるほど快適になりました。またテラスに面したリビングのエアコンの効きも格段によくなりました。
強い日差しの日でもシェードの下でコーヒー片手に読書やティータイムを楽しんだりしています。植栽や芝生の緑も目にやさしくて、すばらしい気分転換に。とも。
庭がアウトドアリビングとして使えるようになって、家のすごし方そのものが広がったと感じます。と書かれていましたので、それなりの効果を得られたということです。
記事では南に面する窓のデメリットを、上手に克服されていましたが、出来ればこのような対策をとる必要がないプラン設計を考えたいものです。
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