「春と秋、こんなに短かったっけ?」約9割が実感する“二季化”と住まい選びに与える影響
「春と秋、こんなに短かったっけ?」そんな違和感を覚える人は多いようです。
株式会社大京が12月18日に発表した「住まいのサステナビリティ白書」によると、全国の20代から60代の男女を対象にした調査で、約9割(89.7%)が「春と秋が短く、夏と冬が長くなった」と感じていることが分かりました。
2025年12月25日 13時30分 おたくま経済新聞
久しぶりに社名を拝見した気がいたしますが、老舗の大京さんが有意義な調査を行なってくれましたので、参考にさせていただきましょう。
■ 「季節の変化」は、住まい選びの前提条件に
まず記事にあったのは、この“二季化”の実感は、単なる季節感の変化にとどまらず、住まい選びにも影響しています。
白書によると、引っ越しや住宅購入を考える際に、82.3%が「酷暑・猛暑などの極端な気温上昇」を災害リスクとして意識していると回答。
台風の大型化や線状降水帯による大雨・洪水も上位に挙がり、「どこに住むか」を考える基準が、気候変動と切り離せなくなっている現状が浮かび上がります。とありました。
数年前からここでも指摘していたとおり、はっきりとした四季が特徴の日本において、確実に春と秋の日数が減少していることから、二季に近づいていることが明らかになってきました。それと同時に気象条件もこれまでとは違った現象が起こるようになっています。
■ 最新より現実 住まいに求められるのは実用性
次にあったのは、では、いま注目されている住まいはどんなものなのか。関心の高いトレンドで最も多かったのは、64.4%の「住む人の声を取り入れた住宅」。次いで、家事のしやすさを意識した「回遊動線のある間取り」63.9%が続きました。
省エネ住宅への関心も59.8%と約6割に達しており、「最新設備」よりも「毎日の暮らしがラクになるか」「光熱費を抑えられるか」といった、生活に直結する視点が重視されているようすがうかがえます。
ここはやはり現在の経済状況が反映されたというか、コロナ禍以降のトレンドとして家で過ごす時間を大事にしたいという考えのようです。
■ 働き方の変化が、住まいの役割を変えている
さらに、働き方の変化も、住まいへの意識を押し上げているようです。調査では、ワークライフバランスを重視する人が約9割に達した一方、在宅・リモートワーク派と通勤派が共存していることが分かりました。とのこと。
確かに日本人の働き方も大きく変化してきましたが、住まいの役割という点では、本来の目的に回帰してきたという感じもいたします。
■ 住まいの環境が、気分や幸福感を左右する
最後の問いでは、さらに興味深いのは、住まいと幸福度の関係です。「安全安心・快適さ」「地域とのつながり」「環境への配慮」の3つすべてを重視して住まいを選んでいる人は、現在の生活に対する幸福度が特に高い傾向にありました。
住まいの環境や機能が生活の幸福度に影響すると答えた人は84.8%に上り、「どんな家に住むか」が気分や満足感に直結している実態が見えてきます。と書かれていました。
ようやく住まい選びの基準がまともになったというか、本質に目を向けられるようになったのは、日本人も少しは成熟してきたのかもしれません。
これまではどうしても、わかりやすい一見豪華な設備や外観で目を逸らされていた感がありましたが、質実剛健で価値あるものを手に入れたいという思いが幸福感にも繋がるということではないでしょうか。
今回の調査からは、酷暑が当たり前になり、働き方も多様化するなかで、住まいはますます「生活の土台」としての存在感を強めています。省エネや快適性といったキーワードの裏には、「少しでもストレスなく暮らしたい」という生活者の切実な本音が見えてきます。と書かれていました。
大切なあなたの暮らしを守る、適切な舞台はRC住宅が実現出来ます。






