深夜に帰宅した夫が照明オン→朝5時起きの妻は目が覚める! 新築の寝室設計にまさかの落とし穴
新築注文住宅での設備仕様の検討では、キッチンやリビング、バスルームなどの水回りや玄関まわりなど、比較対象が多く機能も様々なため、つい力が入ってしまうものです。
それに比べると寝室は、設備も少なく「基本的に寝るだけの部屋だから」と、あまりこだわらず後回しにしてしまいがちです。ですが、実際に暮らし始めてみると「もっと考えておけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。
2025年11月17日 11時30分 まいどなニュース
夫婦の寝室問題
確かに、寝室の検討を進める中では、おおよそベッドの大きさプラスアルファのスペースにクローゼットが付いていれば良いと考える人は多いと思います。
しかし、まずはご夫婦の寝室をどうするか、一定の年齢からは温度に関する感覚や活動時間のずれなどもありますので、分けたほうがお互いに幸せかもしれません。
もしくは完全に分けなくても、クローゼットを挟むとか、エリアを分けるとか、つながり方を工夫する方法もありますので、ここはしっかりと検討しておきたいところです。
事例で学ぶ寝室の照明
今日の記事では、3組の事例で各ご家族の学びを紹介されていましたので、これから住まいづくりを始める方の参考にしていただけると良いと思います。
まず記事にあったのは、関西在住のAさん(40代・主婦)一家は、工事は順調で、トラブルも心配事もなく、インテリアにも満足しているそうです。
そんなAさんが唯一「後悔」に気づいたのは、夫が管理職として支社に異動し、これまでよりも1時間ほど通勤に時間がかかるようになったことがきっかけでした。
同じ時期に長女が私立中学に進学し、Aさんは朝のお弁当作りのために、今までより2時間ほど早く、朝5時前に起きる生活になりました。夫が会議や残業、飲み会などで遅く帰宅する日は、Aさんが先に就寝するようになったのですが……。
遅く帰ってきた夫が、時々無意識に照明をつけてしまい、Aさんが目を覚ましてしまうことがあるそうです。寝室の照明は、シンプルにシーリングライト(天井に直付けするタイプの照明)1つ。部屋の真ん中、それもベッドの真上で光るため、最小の光量にしていても、睡眠を妨げてしまうのでした。とのこと。
生活の変化までは予想出来なかったということかもしれませんが、このようなケースは意外と多いものです。やはり睡眠を妨げられるのは非常に大きなストレスになりますので、すぐにでも寝室を分けたほうがいいかもしれませんね。
こちらのケースでは、「ホテルのような足元灯、それも自動センサーで点灯するようにすればよかったです。一緒に工事すれば安く済んだし、見た目も綺麗だったのに。それか、ベッドの真上ではなく、少し離れた位置に小さな埋め込み式のライトをいくつか設置するという方法もありましたよね」ということも考えられていました。
寝室と収納の場所
次のケースはこちら、関東在住のBさん(40代・派遣社員)夫婦は、インテリアや間取りに強いこだわりはなく、耐震性と省エネを重視してハウスメーカーを選んだそうです。
オプションは最小限にとどめ、できるだけ標準仕様の間取りや設備を選んでコストを抑えた結果、ローン返済に余裕を持ちつつ安心して暮らせる家ができたといいます。それでも、ひとつだけ後悔しているのが「玄関に靴用の収納しかないこと」だそうです。
Bさん一家はここ数年、立て続けに家族全員が花粉症を発症し、毎年のように薬が手放せない生活を送っています。
「子ども部屋も夫婦の寝室も、それぞれにウォークインクローゼットはあるんですけど、制服やスーツ、上着のように毎日洗濯しない服って、どうしても帰宅後に寝室にしまうことになりますよね。よく考えたら、花粉をわざわざ寝室に持ち込んでいるようなものだと思って、後悔しています。お友達の家は、玄関収納の裏が土間続きになっていて、そこにコートハンガーや洗面所があるんです。だから、寝室に花粉を持ち込まずに済むんですよ。本当にうらやましいです。寝室に収納なんかなくてもよかったかも!?」と書かれていました。
花粉症はいつ発症するかわかりませんので、あらかじめ対応しておくことも難しいかもしれませんが、コロナ禍以降では少なからず間取りの設えに変化がありました。花粉やウイルスは出来るだけ玄関で落とせると安心ですね。
寝室と窓
最後はこちらのケースです。関東在住のCさん(40代・主婦)一家が暮らす戸建て住宅は、地元の不動産会社が分譲した宅地に建てられました。建築会社は自由に選べる形式で、交通の便が良く、小学校も近いため、全区画が発売直後に完売した人気の物件でした。
購入した敷地は南向きの道路に面していたため、日当たりがよく布団を干すのに便利だと考え、2階に広めのベランダを設けました。しかし、同時期に完成した向かいの家にもほぼ同じ位置にベランダがあり、しかも薄いカーテンが1枚だけ。その部屋も寝室のようで、ベランダに出ると相手の寝室がほぼ丸見え状態でした。ということは、こちらの寝室もカーテンを開けていれば見られているということになります。と書かれていました。
これはなんとも残念なケースですね、もう少し敷地の状況や近隣建物の状況を把握出来ていれば良かったのかもしれませんが、なかなか他人の間取りまで把握するのは難しいものですので、何らかの対策が必要になりそうです。
記事では、引っ越し後に布団乾燥機を購入したこともあり、「寝室にはベランダがなくてもよかったかもしれない」と感じたそうです。さらに「むしろ窓が小さい方が、プライバシーが守れるし、朝も光が入りにくくてゆっくり眠れたのではないかと思います」ともありました。
どうしても日本の古い価値観や固定観念から抜け出せない方もいらっしゃいますが、住まい選びの基準も進化していますので、まずはプロのアドバイスを真剣に聞き入れてみては如何でしょうか。
注文住宅をお考えなら、是非弊社までお気軽にご相談ください。






