11月10日は「エレベーターの日」 69階まで40秒で着く日本最速のエレベーターとは
「11月10日」。今日は何の日でしょう?答えは「エレベーターの日」!1890(明治23)年11月10日、東京・浅草で日本初の電動式エレベーターが一般公開されました。この出来事を記念し、一般社団法人・日本エレベーター協会(東京・東神田)が、1979(昭和54)年に制定しました。
2025年11月10日 8時0分 おとなの週末Web
エレベーターの日
これまた本日が「エレベーターの日」とは存じ上げず、大変失礼をいたしました。
いや、恐らくエレベーター会社の人でさえ、知らなかったという人の方が多いような気もしますが、如何でしょうか。明日打ち合わせ予定のエレベーターメーカーの人に聞いてみよっと。
エレベーターの種類と歴史
エレベーターと一口に言いましても、実はいろいろな種類があるもので、ビルやマンションはもちろん低層の建物でも重量物を運ぶ荷物用、ストレッチャーや移動ベッドの搬送に必要な病院や公共施設用、さらに最近では住宅用ホームエレベーターも普及してきました。
記事によれば、電動式エレベーターが初めて設置されたのは、レンガ造り12階建ての「凌雲閣」という、1890(明治23)年、東京・浅草に建てられた眺望用の高層建築物でした(1923年の関東大震災で半壊し、撤去)。
ちなみに、京都市の中国料理店「東華菜館」のエレベーター(1924年に米国で製造、輸入されたOTIS製)が、現存する日本最古のエレベーターとされています。とのことです。
こちらの拝借してきた写真がその現存する最古のエレベーターです。アニメで見たことのある階数表示がオシャレです。
デザインも多様化に
同年代や先輩の方ですと、このカゴが見えるスケルトンな乗り場やアナログなボタンスイッチなど、その趣ある意匠に憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん今の安全基準などを考えれば、当時のものでは到底設置することは許されないと思いますが、たまに映画でも見かけるようなインダストリアルな雰囲気のエレベーターがあっても面白いと思います。
スピードも大事
さて、記事によれば自立式電波塔として世界一高いタワーは、高さ634mの東京スカイツリーですが、東京スカイツリーのエレベーターの速さは分速600mで、日本では第2位なんです。
気になる第1位は、横浜ランドマークタワーのエレベーターで、なんと分速750mで昇降します。2階ロビーから、高さ273m地上69階の展望フロア「スカイガーデン」まで、わずか40秒ほどで到着します。ご存じでしたか?と書かれていました。
この早さは凄いですね、ちなみ一般的なオフィスやマンションの場合ですと、分速60~90mくらいが一般的で、ホームエレベーターの場合は20mの設定になっています。
そうしてみますと、一般的なエレベーターの10倍の早さを実現しているという技術はさすが日本メーカーさんという感じです。
ホームエレベーターと乗用エレベーター
ところで、中にはどうしてもホームエレベーターの3人乗りという大きさや、そのスピードに納得が出来ず、ご自宅に乗用エレベーターを設置される方もいらっしゃいます。
もちろん乗用エレベーターにもメリットがあればデメリットもあります。例えばメンテナンスや保守管理の費用がホームエレベーターに比べるとおおよそ10倍くらいします。さらに法定点検や報告の義務、もちろん電気代もかかりますね。
実は最近の東京23区内では、敷地を確保するだけでも大変なことなんです。そもそも物件の数が圧倒的に少ないですし、やっと見つかればそれはビックリする価格になっています。
となれば、限られた敷地を最大限有効に使いたくなりますので、おのずと上に伸びて行き、弊社では3~5階建ての一戸建て住宅が増えています。
そうなると当然エレベーターが必要になってきますので、ホームエレベーターか乗用エレベーターのどちらかを選んで設置することになります。
エレベーターを設置するには、建物本体にもそれなりの負担がかかりますので、しっかりと構造計算をする必要があります。実際に運転中は少なからず音が出ますし、華奢な構造では揺れを感じる場合もあるかもしれません。
やはり3階建て以上の住宅には、圧倒的な構造強度と遮音性能を持ったRC住宅が適しているでしょう。






