ドンペリが認めた木桶職人の逆転劇!約30年間赤字…老舗を救った“14代目婿養子”の奮闘:ガイアの夜明け
日本の長い歴史が育んだ伝統工芸は今、生活スタイルの多様化で需要が減り、後継者不足もあって、衰退の道を辿りつつある。
しかし、そんな潮流に抗い、伝承した技を未来へとつなぐために新たな価値を吹き込み、“稼げる工芸”への変化を成し遂げた企業もある。
2026年2月13日 22時54分 テレ東プラス
国の無策が原因
今から30年以上も前のことですが、バブル景気の時にも建築関係の職人さんが不足していた時期がありました。当時も大手建設会社は職人に頼らないものづくりを目指して、ロボットの開発や規格型プレファブ建築に力を入れていました。
しかし、バブル崩壊以降は全てが無かったこととなり、職人さん達に対する待遇や条件も手のひらを返した形になりました。そこから30年くらいの間、国も企業も何も手を付けてこなかったのが、今の人材不足にもつながっていると思います。
日本では、建築関係の職人さんのみならず、記事にあったような伝統工芸品の職人さん達に対しても、一切の保護や育成に関して、国や行政が手を出すことがありませんでしたので、それが日本のものづくりが衰退した原因の一因だと考えます。
マイスター制度とか
他の先進国では、職人さん達の地位や収入が保証される制度が整備されていますし、職人さん達が手を加えたものづくりに対して、高い付加価値を認めていますので、高級ブランド品が世界に流通しているのだと思います。
ここは今すぐにでも、日本政府が方針を改めて制度の整備を行って欲しいと思います。
木桶職人さん
記事にあったのは、滋賀・大津市。この地で伝統工芸品を守り続けているのが、「中川木工芸」の中川周士さん(57)。この道34年の木桶職人だ。とのこと。
代表的な商品は、水に強い「高野槇」で作った丸湯桶(3万1900円)や、「椹」という木で作ったおひつ(三合用:4万6200円)。なかなかのお値段と思われるかもしれませんが、それだけの価値あるものに違いありません。
記事に書かれていたのは、技の見せ場は、木片をつなぐ断面の調整。中川さんは、先々代から使っている型にはめ、光に当てて漏れをチェック。完全に光が漏れなくなるまで削り直す。わずかな差を技術で埋めるのだ。そして、隣合わせがなるべく美しく見えるように、年輪の細かさなどを見て、順番に木片を並べていく。その後は竹串でつないで鉋をかけ、タガをはめれば完成だ。とありました。
こうして文章にしてしまうと、あまり実感が伝わらないと思いますが、実際は常に手作業を繰り返して、少しずつ工程を進めてゆき、まさに職人技なくしては実現出来ない品質となるわけです。
新たなチャレンジ
しかし記事によれば、随所で中川さんの職人技が光るが、近年はほとんど湯桶が使われなくなり、今は月に5個ほどしか売れない。とのこと。
さらに、「戦前は『寿司桶・湯桶・おひつを作っていたら食いっぱぐれることはない』と言われていた。祖父の頃には、桶工房が京都で200軒以上あった。僕が継ぐ頃には3軒。僕はもう一度、桶の可能性にチャレンジしたい」。と書かれていました。
そんな状況の中、木製のシャンパンクーラーを作ったのは当時44歳の中川さんで、全国各地で桶職人が減少する中、この仕事の将来に不安を感じていたそうです。
記事によれば、中川さんのターニングポイントは2008年。ある企画会社のプロデューサーから、“かつてない斬新なワインクーラーを作ろう”と持ち掛けられたことがきっかけだった。そうです。
ドンペリが惚れ込む
ところが、2年間試作を繰り返しても、斬新なワインクーラーの形が見えない。中川さんが最後の試作を見せた時、プロデューサーは「まだシャープさが足りない」と指摘。すると中川さんは閃き、底の形と上部の縁取りの形を変え、縁の両端を尖らせた。こうして生まれたのがシャンパンクーラー「高野槇 Konoha(このは)」(9万2400円 2010年当時)だ。ということです。
そしてこの商品が、ドン・ペリニヨン醸造最高責任者(当時)のリシャール・ジェフロワさんは、中川さんのもの作りに惚れ込み、「高野槇」300個を世界販売した。ということ。
「このクーラーは木の育成にも加工にも多大な時間を要している。ワインをゆっくりと熟成させる私たちと相通ずるところがある」(リシャールさん)。と書かれていました。
職人の時代が目前に
先日には、某コメンテーターさんが書かれていた記事で、アメリカでは「ブルーカラービリオネア」と呼ばれる現象が起きている背景を解説されていました。「配管工を頼んだらポルシェで来た」という現地の事例を引き合いに出し、AIに代替可能なデスクワークの価値が低下する一方で、熟練した技術を要する現場仕事の価値が急騰していると指摘されていました。
この流れは間違いなく日本でも起こるでしょうし、ようやく職人さんの保護と育成が図られることになりそうですので、将来に不安を抱えている方や手に職を付けたいという方なら、今からでも遅くはありません。すぐにチャレンジしてみてください。
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