LIXIL、冬における窓の結露と住宅の断熱に関する意識調査、窓の結露に悩む約3人に1人が「昨年よりも光熱費が高くなった」
LIXILは、全国の20~50代の男女4700人を対象に冬(主に11月~2月)における窓の結露と住宅の断熱に関する意識調査を行った。その結果、窓の結露に悩む約3人に1人が「昨年よりも光熱費が高くなった」と感じる傾向にあることがわかった。断熱リフォームで解決できる「住まいのもったいない」発見のサインは“結露”にあることがわかった。
2024年12月23日 14時55分 マイライフニュース
断熱が大事なんです
そうですね。弊社でも2000年より以前から言い続けているのですが、これまでの日本ではなかなか興味を持って頂けませんでしたし、人と建物の健康よりも光熱費が優先され、なぜか快適は悪とされていたような時期が長くありました。
日本の報道の悪い習慣で、都合の悪い情報は伝えず意図を持った情報を流すようなところがありますので、以前から北欧などでは一般的な考え方だった断熱も、日本に普及し始めたのはここ10年くらいではないでしょうか。
すでに欧州では、暖房は家の中全体を温めるもので、しかも室温が18度を下回ってはいけないと決められていたりしますので、家が結露するなんていうことはあり得ません。
結露があってはいけません
25年くらい前では、日本で家を建てる時に性能を考える人は極限られた方だけで、多くの人は設備や仕上げにのみ目を向けていましたし、まだまだ暖房は石油やガスを部屋の中で燃やしてたりしましたから、それはそれは結露が滝のように流れていました。
記事にもありましたが、住まいの悩み「結露」は、暖かく湿った空気が冷たい物に触れ水蒸気が水滴となって窓などに付着すると発生します。特に、住まいの内外の寒暖差が大きくなる寒い日に発生しやすくなるものです。
気象庁によると、今年末は寒気の影響を受けやすく全国的に低い気温になる予想で、結露の発生にも今年は要注意だという(出典 気象庁「1ヵ月予報(2024年12月12日発表)の解説」から)ことです。
窓が弱点
記事にあったのは、冬の暖房時に58%(出典:日本建材・住宅設備産業協会 省エネルー建材普及促進センター「省エネ建材で、快適な家、健康な家」)の熱が逃げるとされる窓やドアなどの開口部の「断熱性能」が低い場合、窓ガラスが外気によって冷たくなりやすく、室内の暖房で温められた空気や加湿器の水蒸気が触れることで「窓の結露」が発生する。
冷え込む夜に発生した結露を毎朝掃除する手間が増えたり、掃除を毎日しなかったことで結露要因のカビが発生し大掃除で窓を拭いたら枠がカビで真っ黒になっていたり、なんてこともあるかもしれない。結露が要因で発生したカビやダニによるアレルギーや喘息などの病気を引き起こすリスクも高まる。ということ。
そこで今回LIXILでは窓の結露の発生が、住まいの健康リスクのチェックポイントの一つになっていると考え、本格的な冬を迎える前に結露に悩まされる住まいの実態を調査した。
健康と光熱費にも直結
調査結果は、「窓の結露」について約70%の人が悩んだことがあることがわかった。多くの人が同時に「光熱費上昇」やヒートショックリスクの高い「浴室の寒さ」にも悩みを持っていた。また、築20年以上の家はこうした悩みを抱える人が急増する傾向にあることもわかった。とありました。
さらに、窓の結露に悩んでいる人ほど、「光熱費が高くなっている」と感じていた。結露が気になる場所は「リビングの窓」のほか「寝室の窓」「浴室の窓」を挙げていた。“ヒートショックリスク”の高い場所は結露も発生しやすいことも明らかとなったとも。
こちらは余談ですが、「住宅省エネキャンペーン」が開始された昨年度以降に断熱リフォームを実施した人のうち、8割は補助金を活用しお得に断熱リフォームを実施していることもわかったそうです。
ここに来てようやく国も動いて、省エネ住宅を普及させようと熱が入ってきましたので、少しずつ国民にも情報が伝わってきたのではないでしょうか。
まあそれが外国からの圧力だったり、対外的な約束だったりしても、それは大人の事情ですから仕方のないこととして、実際に国民の生命と健康が守られ、エネルギーの地産地消と省エネが進めば良いでしょう。
結露が無く、省エネで安全・快適に暮らすなら、住まいはRC住宅を選びましょう。