こんなはずでは…モノを捨てまくったら殺風景な部屋に!日本人に根強い「片づけ信仰」の落とし穴
多くの日本人は「片づけさえすれば素敵な部屋になるはず」と思いがちですが、実はそれだけではおしゃれで居心地のいい部屋にはなりません。
インテリアがうまくいかないのは、洋風の暮らしをしているのに、日本の「引き算」の美学を実践しようとしているからなのです。
2025年4月22日 10時15分 THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)
ときめく
ときめくかどうかで片付ける、というメソッドで有名になった人が出てきたのは確か15年くらい前のことだったでしょうか。そんな彼女も最近は出産を経て片付けを諦めたと聞いています。
それでも一時、彼女のメソッドは日本国内のみならず国外でも人気になるほどでしたので、それは本当にすごいことですし、時代の要請もあったことだと思います。
そんな片付けが流行る国民生は、長い歴史の中で染み付いた庶民の生活の知恵というか、限られた住環境での対策ということが、残っているのかもしれません。
考え方が洋風か和風か
まず記事にあったのは、洋風の部屋は、絵画にたとえるなら、真っ白なキャンバスです。どんなモノや色を足していくかは住む人次第。すべてをあなた色に染められます。イギリス人は、そこにワクワクした楽しさを感じています。ということ。
ところが、私たち日本人は、「引き算」を美学としてきたため、好きにインテリアをデザインしていいよ、と言われても、「どこ」に「何」を「どうやって」配置し、「何」を「どう」飾ったらいいのか迷ってしまうのです。そして、部屋をすっきりさせることを考えてしまいがちです。
そうですね、日本人がちょっと前まで暮らしていた木造日本家屋では、和室の床には畳が敷かれていましたので、畳の上にはなるべく家具を置かないようにしてきたのだと思います。
片付けはオシャレではありません
実際、多くの日本人は「片づけさえすればすてきな部屋になるはず」と思いがちですが、実はそれだけではおしゃれで居心地のいい部屋にはなりません。インテリアがうまくいかないのは、洋風の暮らしをしているのに、日本の「引き算」の美学を実践しようとしているからなのです。と記事には書かれていました。
そしてさらに書かれていたのは、そうではなく、「インテリアは足すことでうまくいく」と意識してみてください。モノを足すほどに、使い勝手がよくなったり、あなたらしさが際立って魅力的な部屋になっていきます。とのことです
記事にあったのは、「足す」ことですべてのインテリアの悩みは解決するという実例が紹介されていました。
悩み1 :モノが多くてちらかっている
「モノが多いから部屋がちらかってしまう。でも、片づけは面倒……」
最も多い悩みかもしれません。やはり、足すと解決できることがあります。
【解決方法1】 視線が集まる場所を足す
【解決方法2】 収納家具を足す
【解決方法3】 壁に色や柄を足す
モノが多くてちらかってしまう部屋は、そもそも収納家具が足りていないこともあります。「部屋が狭くなるから家具を置きたくない」と考えてしまう「引き算」の発想が、収納家具を足すのをためらわせているのかもしれません。
高価な家具を買う必要はありません。もし押し入れやクローゼットに眠っている家具があれば、それを活用するのも手です。
ほとんどの部屋は白っぽい壁紙が多いと思うのですが、1面だけでも赤、青、緑、濃いグレーなどはっきりした色や柄ものの壁紙にすると、その色柄の世界観に空間全体が包まれ、ちらかったモノが目立ちにくくなります。と書かれていました。
悩み2:部屋が狭い
「部屋が狭いから家具は増やせない」
気持ちはわかりますが、ここも「足し算」の発想で考えてみましょう。広い部屋はその分、多くの家具が必要ですが、狭い空間では少しの工夫でコストをおさえつつ、魅力的なインテリアをつくり上げることができます。
【解決方法4】 1人がけのイスを足す
部屋が狭くて大きなソファが置けない場合は、1人がけのソファかイスを置きましょう。1人がけのイスだけでも十分ですが、そこにクッションやフロアランプ、アートなどを追加すると、部屋がよりイキイキとしてきます。と著者さんが書かれていました。
素敵なお部屋は
個人のお部屋なら、思いきったデザインやカラーの使い方も、広い部屋より狭い部屋のほうが挑戦しやすいものです。狭くても大好きな部屋になるようにしたいですね。
お部屋のインテリアはもちろん、お片付けについてもその好みは千差万別です。どれが正しとかではなく、気持ちよく楽しめることが大事ではないでしょうか。