連日の熱帯夜を乗り切る! 寝室のエアコンを上手に使って快適な睡眠環境を整えよう
今年の東京は7月が終わっていないにも関わらず、すでに7月の猛暑日記録を更新した。日中が暑いと夜間の気温が25℃以上の熱帯夜も増える。住宅によっては寝室が外気温以上に高くなるケースもある。しっかりと眠るため、就寝前から寝室の環境を整えておこう。
就寝時は寝付きが悪く、眠っても夜中に暑さで起きてしまう。こんな体験をしたことがある人は多いのではないだろうか。熱帯夜だからという理由だけではない。日中の日差しで熱を吸収した建物が夜間に熱を放出する輻射熱もこの寝苦しさの一つの理由なのだ。
2023年7月27日 18時0分 BCN+R
一昔前の地球では
朝晩に散歩をしていると、いまだに窓を開けて涼を得ようとされている方がいらっしゃいますが、これはまさに自殺行為と言える暮らし方だと思います。
今朝の新聞にも書いてありましたが、本来なら縦に長い日本の国土では、南北の気温差も大きかったんですけど、いまは北海道と沖縄の最高気温がほぼ同じだったり、35度以上の猛暑日が続いていたりして、日本全国的に南の地になってしまいました。
そこで気象庁は災害級の危険があるとして、強く警戒が呼びかけられていますが、このような環境下でも日陰でじっと耐えたりすることを考えるのは、一昔前の地球に住んでいた頃の対処法に違いありません。
輻射熱に注意
さて、まずは基本的な知識を覚えておいてください。記事にも書いてありましたが、日中の太陽光で天井や床、壁と外壁、室内の家具や家電は温められ、その熱は夜間になると室内の壁や天井から放出されます。これが輻射熱というエネルギーです。
熱は上に伝わっていくので、特に集合住宅の上層階や2階建ての2階などは日中に蓄熱された熱が伝わりやすい。就寝時にエアコンのタイマーをオンにしても、30分ほどでタイマーが切れた後は室内に放出される熱で寝室の室温は上昇。暑さで起きてしまうということになるんです。
これまでの対策
記事で紹介されていた対策では、まずは寝室にこもる熱を逃がすこと。寝室はリビングよりも狭く、それだけ熱がこもりやすい。常時、ドアを閉めていればなおさらだ。夜になったら寝室のドアを開け放しておき、就寝時刻の30分以上前からサーキュレーターを使って室内の熱を外に出すといいと書かれていました。
次に就寝時刻の30分前程度になったらサーキュレーターの運転を止め、窓やドアを閉めてから寝室のエアコンで冷房運転を行う。就寝時になってから冷房運転を行っても室内が冷えるまでに時間がかかる。就寝前から室内の熱を下げて、室内が涼しい状態で眠る態勢にすることが肝心だとも。
残念ながらこれらの対策も以前の地球なら通用したかもしれませんが、現在の地球ではもう一歩進んだ対策が必要です。
蓄熱をコントロールする
基本的に高気密高断熱の家なら、この時期は24時間エアコンは付けっぱなしにしてください。
室温を26度でキープしておけば、床や壁、家具などに熱が蓄えられることもありませんので、帰宅時から朝までももちろん快適に過ごせます。電気代も心配するほどではありません。
この時の設定は、壁や天井を冷やすために風の吹き出し口にあるフラップは上向きか水平で、風量は自動が基本です。設定温度は26~28℃あたりで室温に合わせて調整してください。室内を涼しくというよりも家全体を冷やすイメージで良いと思います。
新しい地球の生活スタイル
もちろん睡眠中もタイマーを使わず、できればつけっぱなしにしておくのがベスト。この時注意してほしいのは、ランニングに短パン、タオルケットだけというような、以前のスタイルで就寝してはいけません。
夏でも春秋と同じ寝具を使用して、子どもたちも同様にスエットにTシャツくらいの服装が良いでしょう。これで朝までぐっすり眠れます。
地球で生き延びるために
この時期ですから、エアコンをつけっぱなしにすることで電気代が気になるのも当然です。でも、夜間は外気温が日中よりも低く、外気温と設定温度の差は日中よりも小さいため、消費電力は日中より少なくて済みます。日中も室温を保つための電気代はそんなに多くはありません。
とにかく、水分を多めにとることと、良い睡眠をとることが、この地球で生き延びる条件ではないでしょうか。
がんばりましょう。
地球に適した家はRC住宅です。