水道管「老朽化率」47都道府県ランキング ワースト3位神奈川県、2位香川県より“あぶない”都道府県は?《リスト全公開》
4月30日、京都市中心部で発生した大規模冠水。溢れ出した濁流は住宅街へと押し寄せていき、多くの家屋や自動車が浸水被害を受けた。
原因は水道管の破裂だ。
報道によれば、地下約1.5mに埋まった管に直径30cm以上の穴が開いていたという。この管は実に65年前に敷設されたもの。法定耐用年数の40年を大幅に超えていた。
2025年5月8日 11時0分 文春オンライン
耐用年数
京都では上水道の配管でしたが、埼玉県では下水道管の老朽化によって、大惨事になってしまいました。
日本の近代化と共に都市も発展をしてきたことと思いますが、その中で整備されてきたインフラ設備も耐用年数を超えて使い続けられているということから、問題が表面化してしまった結果かもしれません。
日本の危機
記事によれば、この騒動は、日本が直面する水道管の危機を浮き彫りにするものだ。国土交通省によると、2022年度に全国で水道管の事故は約2万件も発生している。ということ。
そこで、「週刊文春」は日本水道協会の2022年度版「水道統計」の自治体(市区町村、一部は事業主体を含む)データをもとに、各地の実態を探った。そして耐用年数40年を超える水道管の割合=「老朽化率」が高い自治体を「ワースト20」として、「週刊文春 電子版」および「週刊文春」で公開している。そうです。
その中では、取材班で都道府県別に調べたところ、首都・東京都はワースト29位(老朽化率21%)とそこそこの数字だ。とのことでした。
比較的新しいインフラ
ではワーストランキングの下位、つまり老朽化が比較的進んでいない都道府県はどこなのか。老朽化が進んでいない“トップ3”をあげると、45位・茨城県(老朽化率16.9%)、46位・山梨県(同16.4%)、47位・栃木県(同15.7%)という結果になった。
ここでは、ワーストの方が老朽化が進んでいないということですので、良い結果となったワースト3の各県の皆さんにはお祝いを申し上げます。ちょっと失礼な感じになりますが、言い方を変えると水道の普及が遅かったとも言えるように思います。
あぶない県トップ3
一方、本来のワーストのトップ3はというと、ワースト3位には神奈川県がランクイン(同30.3%)。ワースト2位が香川県(同30.9%)。そしてワースト1位は大阪府だった。とありました。
大阪府の老朽化率は33.1%。特に老朽化が進む大阪市、門真市、阪南市では耐用年数を超えた水道管の割合は50%以上だ。とも書かれていました。
しかし、記事によれば、各自治体や事業主体ごとに見ていくと、50%どころか老朽化率60%を超える場所もあるのだ――。とのこと。
地域格差
これまでの日本なら、人口が増える時代の中で税収入もありましたから、インフラ整備に投資することも出来てきたのだと思います。
ところが時代が変わって、これからはどんどん人口が減っていく時代に入りましたので、税収も減少していくことが想像されます。
そんな中では、インフラ整備にコストを掛けられる自治体とそうでないところで、サービスに差が出てきてしまうこともあるでしょう。
そういう意味では、どこに住むかということが重要かもしれませんね。
老朽化し難い住まいをお探しなら、住まいはRC住宅がオススメです。