「暖房をつけているのに寒い」ときの原因は? 確認すべきポイント【家電のプロが解説】
エアコンの暖房を使っているのに、なぜか部屋がうまく暖まらず、寒い……。そんな経験をしたことがある人もいるかもしれません。
電源をオンにしたばかりではなく、しばらく使っていても暖まらないのであれば、何らかの不具合が生じているかもしれません。メーカーに連絡する前に確認したい、4つのポイントを紹介します。
2023年12月21日 21時15分 All About
まずはすぐに確認を
今日は冬至ですのでいよいよ冬本番という感じですが、すでに東北や北海道などの日本海側では、10年に一度の寒波に襲われていて、記録的な大雪となってしまっているようですので、今後の被害が心配ですね。
そんな中、まさかとは思いますがエアコンが故障でもしたら大変です。場合によっては命に関わることにもなってしまうかもしれませんので、異変を感じたらすぐに行動を起こしてください。
記事で紹介されていたのは、メーカーや工事店に連絡する前に、自分で確認することを大きく4つ紹介されていました。まずは簡単にご自身でも確認してから、外部の力をお借りしましょう。
設定の確認
最初は運転モードや風向の設定をチェック!
●冷房やドライになっていませんか?
●設定温度が低い
●風量が「弱」などになっている
●風向が上向きになっていませんか?
これ、以外と多い失敗例なんですよね。冷房設定のままで温度を上げても暖かくはなりませんし、そもそも温度設定が低いままでは室温は上がりません。
清掃と片付け
次はエアコン本体や室外機に不具合がないかチェック!
●エアコンのフィルターが汚れていませんか?
●エアコンの吹き出し口付近に障害物はありませんか?
●室外機の吹き出し口付近に障害物はありませんか?
これも賃貸住宅などでは意外と多く、フィルターの掃除が必要ということを聞いていないとか、それは大家さんの仕事だと思っていたとか。またはバルコニーに不要品を放置したままにしてあり、それが室外機を覆っているなど、ここもしっかりとチェックしましょう。
故障ではありません
続いては、急に暖まらなくなった場合、「霜取り運転」かも?
初めての一人暮らしの方や、比較的暖かな地域からお引っ越しされた方では、初めての経験となる場合もあるでしょう。暖房がしばらく部屋を暖めていたのに、急に暖まらなくなった場合は「霜取り運転」が行われている可能性があります。
記事にもありましたが、エアコンは室外機の外の熱を冷媒によって室内機に取りこむことで、暖かい空気を得る仕組みになっています。そのため、冬の寒さの厳しい地域では、暖房運転を続けると室外機に霜が付いてしまいます。霜が付くと暖房効率が低下するため、室内機に送る暖かい空気を止めて室外機に送ることで霜を取る「霜取り運転」を行うのです。
10分程度様子をみて、取扱説明書があれば一度目を通してみましょう。霜が取れたら自動で暖房運転が始まるはずです。
信頼出来るところに
最後は自分で対処できない場合はメーカーや業者に連絡しましょう
「室内機か室外機が故障している」、「室内機と室外機の間の冷媒ガスが漏れている」といった原因が考えられます。これらの場合は自分で対処することはできませんので、メーカーサポートもしくはエアコン業者に連絡するといいでしょう。
設備機器あるあるですが、本格的に使用するタイミングになると故障してしまう、ということが結構多いものです。また、現代の家電製品や設備機器などは10年が正常に使える想定期間だったりしますので、これを超えた機器については、いつ壊れても不思議ではありません。
そもそも建物の性能が低い
最後に、「暖房をつけているのに寒い」の根本的な原因は建物の断熱性能が不足していること。これに尽きます。とにかく高性能な家に引っ越すか、断熱リフォームを行うか、または建て替えを検討して頂くのが一番です。
寒さを我慢しながらの生活をしてはいけません。一時も早く生活の質を改善して欲しいと思います。
暖かい家を建てるなら、弊社までお気軽にご相談ください。