家づくり講座第562回
いよいよ日本も40℃を超える国になりましたね。高性能住宅なら省エネで快適にお過ごし頂けます。健康と安全のためにも是非ご検討ください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第562回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
シンボルツリーと常緑樹
さて今日は、シンボルツリーとして人気が高い常緑樹についてです。
常緑樹といえば、落葉樹のように葉が落ちないので、掃除の手間が省けるというイメージがありませんか?
しかし、じつは常緑樹も落葉します。
秋になると一気に葉が落ちる落葉樹とは異なり、いらなくなった葉が、一日数枚ずつ抜け落ちていくんです。
お手入れと剪定
常緑樹は、夏の暑い時期にグングンと成長します。そのため、伸びた枝が隣家に越境したり、管理しにくいほどの高さに成長することもあります。
クレームが入る前に剪定したくなるのですが、成長のためにエネルギーを消費し、ギリギリの栄養しか蓄えていない状態で剪定すると、木全体が弱ってしまいます。場合によっては、枯れてしまうこともあるんです。
「それなら、成長期ではない冬を狙って剪定しよう」と思いがちですが、常緑樹は寒さが苦手です。
ただでさえ寒さで弱っているのに、剪定するとさらに弱ってしまいます。真夏の剪定よりも、枯れる危険性は高まるでしょう。
その危険性を伝える言葉に、『常緑樹は冬に切ると風邪を引く』という表現があります。
シマトネリコ
あなたは、新居に常緑樹を植える予定ですか?
もし植えるなら、『剪定は春か秋』と覚えておきましょう。ただし、秋は冬に備えて葉に栄養を蓄える時期なので、剪定は控えめにした方が安心です。
バッサリと剪定するのは、春まで待つようにしましょう。
ちなみに、スタッフ宅の常緑樹(シマトネリコ)は、鉢植えの方は1年で10cm程度しか成長しませんが、地植えの方は40cm以上も大きくなります。
7~8月は特に成長が早く、数年前の夏には、遂に塀を超えて隣家まで枝が伸びてしまったとか。
夏の剪定は良くないと聞いていたので、越境した部分を最小限剪定したそうです。
その後、秋に一度剪定し、翌春にバッサリと剪定しました。それからは、毎年安心して成長を楽しんでいるといいます。
樹種選びも楽しむ
手間がかからないシンボルツリーを選んでも、成長とともに落ち葉掃除や剪定が必要になります。
害虫がつきにくい種類でもごくまれに、葉を食べる毛虫にドキッとすることもあります。
しかし、それ以上にスクスクと成長するシンボルツリーを眺めるのは楽しいものです。
あなたも、家族と一緒にシンボルツリーを育ててみませんか?