部屋にこもって出てこない…。“思春期の子ども部屋”問題→「広くて快適すぎると危険」と専門家が警鐘
子どもがある程度成長したから自室を与えた。しかしそこから新たな問題や悩みが発生することも少なくない。子どもが思春期になると接し方や対応も難しくなり、頭を悩ませる親御さんも少なくないだろう。
今回、500人以上の子育て中の方に子ども部屋に関するアンケートを実施。
2024年1月22日 20時15分 All About
若い家づくりは慎重に
家づくりを始める年齢は人それぞれですが、子どものいるご家庭では進学や進級のタイミングに合わせて考える場合も多いでしょう。
親御さんの年齢にもよりますが、20代や30代でのチャレンジはそれ相応のリスクも伴うと思いますので、くれぐれも慎重に考えて頂きたいものです。
子ども部屋は必要
早速ですが、All About ニュース編集部が実施したアンケートでは、「子ども部屋は必要だと思いますか?」という問いに対し、86%の親御さんが「必要」と答えた。しかし一方で、5%の方が「必要ない」とも答えている。
必要ないと答えた理由の多くは、「個室にこもってしまうリスクがあるから」「目の届く範囲にいて欲しいから」というものだった。ということ。
このあたりの考え方も人それぞれですので、ご夫婦の教育方針に沿った形で良いと思います。
思春期の接し方とか
ただ、記事にもありましたが、一定の年頃になれば多くの家庭で、なかなかコミュニケーションもとりにくい思春期の子どもとの接し方に疑問を抱くこともあるでしょう。
そんな時期には一体どうすればよいのか。
記事にあったのは、「たとえば、『おはよう』や『おかえり』などの挨拶に対し返事がなくても、とがめないで毎日笑顔で続けてください。こちらはいつでもあなたを受け入れる体制だよ、あなたの存在を認めているよ、ということをアピールするためです。
また、リビングにいるお子さんに対し、勉強しなさいなどと口うるさく言うこともNGです。リビングではリラックスできず、自分の部屋にこもる原因になってしまいます」と書かれていました。
「“笑顔で”というところがなかなか難しいのですが、大切なんですよね」と著者さんも書かれていました。完璧にはできないかもしれませんが、できるだけ心がけていきたいマインドです。
価値観と常識が違う
次に参考にして欲しいのは、「部屋には勝手に入らない、勝手に掃除をしないのが基本です。ここで気をつけたいのが、『キレイにしなさい』という言葉。母親目線とお子さんが感じるキレイの状態は違うということを頭に入れておきましょう。と書かれていた部分です。
親にとってみれば何歳になっても子どもに変わりありませんが、すでに一人の人間として別の人格があり、どんどん個性を伸ばしているところでは、価値観や常識などの全てを押し付けることに無理があると思います。
最低限のルールも必要
しかしながら、記事にもありましたが「一緒に暮らしている以上、最低限のルールはあっていいと思います。週に1回家族みんなで掃除をする日をつくる、または子ども部屋は週に1回自分で掃除をするルールをつくる。そして、もしルールを守れなかったら、100円の罰金など“重くない罰則”をつくってゲーム感覚でできるようにします。
そして大切なのが、そのルールを定期的に見直すことと、親もしっかり守ることです」と書かれていました。子ども側からも結構ちゃんと見ていて、目の前の大人が信頼出来る人かどうか、敵か味方かなどもちゃんと見極めていたりしますね。
お部屋の配置
子ども部屋の配置としては「ドアに鍵は設けない、テレビは置かないことが基本です。最近はパソコンやスマホで動画も観られる時代なので、そもそもテレビを必要としていないかもしれませんが、先にも述べたように子ども部屋は“快適にしすぎない”ことが重要です」ということでした。
このあたりはまあ常識的な話だと思いますが、家具の配置についても書かれていました。「勉強机に座ったときに視界にベッドが入るレイアウトはNGです。ベッドが目に入ると、心理的に休息を求めるようになってしまいます。また、視界に色々なものが目に入ると気が散ってしまうので、壁に向かって勉強する。そして壁には勉強に関わるもの以外は貼らない、というのがおすすめです」と書かれていました。
子育ての目的が、人としての独り立ちや社会に送り出すことだとすれば、親の目を気にしなくてよい場所、自分時間を楽しめる場所があることは大切です。最小限でも子ども部屋は用意しておきたいところですね。
子ども部屋のご相談も、まずはお気軽にお問い合わせください。