リビング階段で家族の気配が伝わる家に。安全面はモデルハウスで事前にしっかり確認
家族のきずなを深めるリビング階段。子育て世帯に人気な一方で、小さな子どもがいる場合は、慎重に検討する必要があります。
リビング階段を採用したライターが、5年暮らして感じたメリットと子どもの安全対策について、自身の経験をもとにレポート。なお家づくりの際は、モデルハウスをじっくり確認してプランを詰めました。
2024年7月7日 20時45分 ESSE-online
憧れのリビング階段
これも一戸建て注文住宅を考える方の中では、憧れる人も多いかもしれません。
一般的には廊下の端などに設けてある階段ですが、それは階段が共用スペースであり皆が通る動線という性質上、配置されている場所も自ずと決まっているものです。
記事を書かれていた方は、家づくりでは、リビング階段を採用したいと考えていました。そうすれば家族が自然とリビングに集まり、コミュニケーションも増えると思ったからです。とのこと。
さらに、さっそくSNSなどで情報収集を開始。そこで出会ったのが、大きな吹き抜けのリビングに、オープンな階段を採用した間取りです。明るく開放的な間取りに、夫婦とも心を奪われ、ぜひマイホームにも取り入れたいと考えました。と書かれていました。
こだわった点は
著者さんによれば、子育て世帯のわが家が、リビング階段の位置でこだわったことが2つあります。
1.階段を死角にしないこと
2.あえてLDKを通る動線を長くすること
「LDKを通る動線を長くする」というのは、学齢に達したときのことを考えてのことです。
この位置なら、学校から帰ってきたときも、また、ランドセルを置いて遊びに行くときも、リビングだけでなく、キッチンの前も通ることになります。と、まさに子育て世帯ならではのご要望ですね。
不安に思ったこと
しかし、著者さんも少なからず不安もあったそうです。家が建ったとき、息子はまだ1歳半。ひと目ぼれで決めたオープンなリビング階段とはいえ、安全面での不安がありました。そこで、採用を決める前に以下の3点を、実物を見ながら確認しました。
・子どもが上り下りする様子がどれくらい見えるのか?
・階段や手すりの隙間のサイズはどのくらいか?(子どもがすり抜けたり転落したりする可能性はないか?)
・子どもにとって、手すりの位置や高さはつかみやすいかどうか?
すばらしいですね。これだけ考えて頂けたら子どもさんも幸せでしょうね。しかし、それでもなお予想外の行動をするのが子どもだと思います。
階段とは
そもそも、階段という装置は人が上下に移動するためのものですから、段差の連続になりますので危険を全て排除することは難しいでしょう。
さらに、格好いい階段ということでは、蹴込み板の無い踏み板だけのシースルーな階段を希望される場合も多いと想いますが、子どもはこのスキマも通ってしまいますので、注意が必要です。
リビング階段の採用では、そのメリットとデメリットをよく考えて採用を決める必要がありますが、動線はもとより音や空調、明かりの影響までを含めて、憧れだけでの採用は非常に危険ですので、設計士と十分に相談してください。
リビング階段でお悩みなら、是非弊社までお気軽にご相談ください。