8割が自宅のカビ汚れに悩み、カビ汚れが気になる場所は浴室が9割でエアコンが4割に
今年もカビが気になる梅雨の時期がやってきた。今回、リンナイは、カビ専門家・千葉大学真菌医学研究センター准教授の矢口貴志先生に監修いただき、全国の男女1000名を対象に、カビに関する意識調査を実施した(調査名:熱と暮らし通信 カビに関する意識調査、調査時期:5月17日~5月20日、調査方法:インターネット調査、対象者:全国の20~60代男女、性年代均等計1000名、カビ掃除を行っている人)。
2024年6月12日 19時2分 マイライフニュース
これから本番
着々と日々湿度が上がってきていますが、まだまだここからが本番ですね。
不快指数の上昇とともにカビの喜ぶ環境が整ってくると、あっという間に増殖してしまいますので、日々少しの手間と早めの対応が大切です。
カビに関する意識調査
記事では、全国の1000名を対象にカビに関する意識調査を実施した。その結果、自宅のカビ汚れについて「悩む」「どちらかといえば悩む」と8割が答えた。また、最も多いカビの掃除の悩みや不満は、「カビ汚れが落ちない(73%)」だったということ。
まあ年々熱帯地域化が進む日本ですから、高温多湿の時期が長く続きますので、カビには嬉しい環境に違いありません。そんな国に暮らす国民の皆さんですから、カビの悩みも全国共通です。
カビの特性
記事にあった先生の回答結果については、「カビの多くは自然界では土の中で生息しており、砂埃とともに家庭内に持ち込まれる。空気中に浮遊するカビの胞子が落下して定着し、そこで発芽、菌糸を成長させ、さらに胞子を作って増殖する。カビの菌糸が目地やパッキンの隙間などに入り込むと、カビ汚れ専用洗剤が浸透しづらく、落ちにくい汚れとして残る。洗浄後、カビの菌糸が少しでも残っていると、またそこから生育を始め、カビ汚れがすぐに復活してしまう」とコメントしている。とありました。
さすが先生、カビの特性を分かりやすく解説してくれていました。とにかくカビは根っこから取り除かなくてはいけないんですよね。
気になる場所
続いて記事では、自宅のカビ汚れが気になる場所について聞いた。その結果、最も多い回答は「浴室(92%)」、次いで「エアコン(43%)」だった。また、浴室についてカビが生えるイメージのある場所は、「ゴムパッキン(79%)」が最も多い回答だった。
この結果に対して先生は、「入浴後、熱めのシャワーで石鹸カスや湯垢などを洗い流し、よく乾燥すれば、カビは生えにくくなる。しっかり乾燥させるためにも、水分を拭き取り、換気扇を使用してほしい。水分を拭き取る際はT字型のワイパーを使用すると簡単。浴室でカビが目に着いたら、次亜塩素酸ナトリウムが入ったカビ汚れ専用洗剤を使用して、殺菌、漂白しよう」とコメントしていました。
間違った浴室の乾燥方法
そして今回の調査で注目したいのはここからで、浴室の乾燥方法にについて聞いた。最も多い回答は、「換気扇を使用する(60%)」、次いで「浴室のドアを開ける(43%)」、「窓を開ける(40%)」だったということ。
なんと、4割もの人が間違った使い方をしているということが明らかになりました。もしかすると、浴室に換気扇もついていないという家が少なからず存在しているかもしれませんが、換気扇設備のある浴室の場合は、必ずドアと窓をしっかり閉めておいてください。
この回答結果に先生は、「乾燥は浴室全体が乾くまで行い、換気扇だけで不十分な場合は、24時間換気や乾燥機の機能がある浴室はそれらを使用してほしい」とコメントされていました。
清掃方法は
さらに先生によれば、「汚れが落ちないからといって、硬いブラシで決してこすらないようにしてほしい。壁、床、目地、パッキンなどに細かい傷がついてしまい、そこにカビが入り込んで、次からカビが落ちにくくなる。カビ汚れ専用洗剤を使用してもカビ汚れが落ち切らない場合は、もう一度行うようにしてほしい。洗剤をかけたあとにラップで覆い、洗剤の成分が浸透すれば、カビが落ちやすくなる」とコメントしていました。
カビはこすって落とすことを考えてはいけません。先ほどもお話ししましたように、塩素系でしっかりと殺菌漂白しましょう。あとは毎日最後に入った人がワイパーで水気をとり、その後タオルで一拭きしておきましょう。その上で窓とドアをしっかりと閉めて、換気扇をつけっぱなしにしておいてください。
カラッとしたカビの無い浴室をお探しなら、RCdesignまでご相談ください。