イチロー氏殿堂入り会見 日本選手に強烈“ゲキ”「25年後にこんなに少ない…あまりにも進み方が遅い」
米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、今年の殿堂入りメンバーを発表し、今月16日に日本でも殿堂入りを果たしたイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が日本選手初の殿堂入りを果たした。
注目の得票率は99.7%。わずか1票足りず、米国ではメジャー史上最多652セーブを挙げたヤンキースの守護神マリアノ・リベラ氏以来史上2人目、野手では初の満票選出はならなかった。
2025年1月22日 11時21分 スポニチアネックス
イチロー君
珍しく野球の話題ですが、イチロー君は日本人なら誰でもが知っている野球選手だったと思います。
6年前に現役を引退された後も積極的に若い人の指導をされたりして活動をされていますが、まだまだ若々しくハツラツとした動きを見せています。
もちろん、彼のことですから日々の鍛錬やメンテナンスを欠かすことなく継続されていることと思いますし、それこそが誰よりも遠くへ行くことが出来た秘訣に違いありません。
投票率も話題に
記事によれば、イチロー氏に投票しなかった記者は、394人中わずか1人。イチロー氏の得票率は99.746%だった。野手の過去最高得票は、2020年の元ヤンキース、デレク・ジーター氏の397人中396人の99.748%で、元同僚のジーター氏と同様に満票選出に1票足りなかった。とありました。
ここでも彼らしいコメントをされていましたが、「いろんなことが足りない。人って。それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんです。」とか。
さらに「これとそれはまた別の話なんですけど、不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。」とか言われていました。さすがですね。
ただ一つの道
そしてイチロー氏はその後、シアトルで記者会見に出席。「振り返ると、あまりにも多くの出来事があった。いいことだけではなく、苦しいこともたくさんありました。最終的に一歩ずつここに近づき、この日を迎えられたことは言葉では言い表せないほどの気持ちです」と心境を話した。
ここでも現役時代に話されていた「やっぱり、小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなとというふうに感じています。」というお話につながっているように思います。
覚悟
さらに記事によれば、現在メジャーでプレーする日本人について質問されると「僕が何を担ったか分からないですけど、初めての野手としての覚悟を持ってプレーしたことは事実です。その後も同じ思いを持ってプレーしたかというとそうではありません。
日本人選手のために僕がやることで何かが開けるか、そんな余裕はなかったです。必死です。自分の結果を出すことで。結果的にそう見えたかもしれないですけど、それは人が判断することで僕から述べることではないと思います。
日本の教育
今、日本選手の活躍はあるんですけど、今年で僕が初めて来て25年になる。感覚的にはまだまだ少ないです。25年後にこんなに少ないのかという感触です。
南米系の選手、どのチームだっているじゃないですか。なんだったらアメリカ人よりも感覚的に多い。実際の数はいないですけど。そこまで到底及んでいないですよね。
あまりにも進み方が遅いというのが僕の感触です。各チームに1人、2人、最低いるくらいになっているんじゃないかと期待していました。でも、全くそこまで届いていない。これは僕の感想です」と強烈な“ゲキ”を飛ばした。と書かれていました。
恐らく彼も感じていると思いますが、今の日本の教育では残念ながらスポーツでも世界で勝てる人は出てこないのではないでしょうか。
私のような人間が言えたことではありませんが、優勝や1番またはそれを目指す意味や価値、そのための圧倒的な努力とかを行うことの大切さを、教えていかなくてはいけないように思います。
日本では「ゆとり教育」という失敗政策を続けたこともありますし、国民の価値観もだいぶ操作された感もあり、適当に丁度よく、ほどほどで楽に時間を消費出来れば良い、と考える人が作られた気がします。
才能の生かし方
イチロー君がおっしゃっるには、才能ある人たちはたくさんいます。僕の比較にならないくらい才能にあふれた人はいっぱいいます。それを生かすも殺すも自分自身だということです。
自分の能力を生かす能力がまた別にあるということを知っておいてほしい。才能があるのになかなか生かせないという人はいっぱいいます。ケガに苦しむ人もいます。自分をどれだけ知っているかは結果に大きく影響しているということを知っておいてマイナスはないと思います。とのこと。
我が家の愚息二人も残念ながらゆとられた世代ですので、目的意識や野心的なものを持ち合わせていないように思いますし、ここから益々日本が貧困国に向かっていくのではないかと懸念しています。
このような記事に触れて、世界を目指す若い人が一人でも増えてくれると良いと思います。