家づくり講座第584回
比較的涼しい梅雨が明けて以降一気に夏本番となりましたので、まだ体が慣れていないという方も多いと思います。とにかく優先するのは健康です。決して我慢や無理をせず、涼しい環境でお過ごしください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第584回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
窓の目的とデメリット
さて、あなたの現在の住まいには、どんな窓がありますか?
よく用いられるのは、
・ベランダや外に出るための掃き出し窓
・採光や換気のための腰高窓
の2種類ですよね。
じつは、これらの窓には、ガラス面の大きさが災いして
・壁の面積が減るので、家具を置ける場所が限られてしまう
・外からの視線が気になる
・防音性や断熱性を低める
といったデメリットがあります。
もし、あなたの新居と隣家の距離が近いなら…。
もし、新築予定地が交通量の多い道路沿いなら…。
これらの窓は、大きなストレスの原因になるかもしれません。
高さと大きさを工夫
それを防ぐのに、よい方法があります。
それは、周囲の状況に合わせて、窓の高さや大きさを変えることです。
例えば、一般的な腰高窓は床から80~100cmほど上に設けます。
それを、あと10cm高い位置に設置すれば、家具を置けるスペースが増えます。
また、上の位置をそのままにしてガラス面の高さを減らせば、外からの視線を気にせずに採光ができます。
身長160cm前後の方なら、今まで通り脚立無しで窓掃除もできることでしょう。
ひと世代前と比べると、最近は窓の大きさの種類が随分増えました。
ですから、間取りや暮らし方に合う最適な窓はきっと見つかるはずです。
天窓のデメリット
ただし、一つだけ気を付けてほしいことがあります。
それは、窓の高さです。
高窓や天窓を設けると、視線を気にせず採光や景色を楽しめます。
しかし、高窓の掃除には脚立が欠かせません。
若いうちは気にならないかもしれませんが、高齢になっても問題無く掃除できる高さでしょうか。
また、日当たりの良い方角に断熱性が低い天窓を設けると、直射日光が室温を上げることがあります。
脚立でも届かない高さだと、掃除の度に業者を手配しなければなりません。
ですから、高さを決めるときは、入居後の掃除やメンテナンスにもぜひ配慮してください。
事前に感覚を確認しましょう
ところであなたは、図面を見ただけで、窓の高さや大きさを想像できますか?
もし想像できない時は、窓の大きさに合わせた段ボール紙を用意しましょう。
それを今の住まいの窓に張り付ければ、採光や使い勝手が想像しやすくなります。
・今の腰高窓の下部分を隠すと、視線や採光はどうなる?
・その採光量と、横を隠してガラス面の幅を狭くした採光量ではどれくらい違う?
・じゃあ、上を隠して低い窓を想定すると?
などなど、時間や天気を変えて遊んで…いえ、研究してみましょう。
外からの視線が気になるかもしれませんが、イメージを掴むのに、結構役立つんですよ。






