今人気の高級路線とはまた違う。ぺんてるが60周年記念モデルに託した「製図用シャープペン」への思い
シャープペンシルには、製図用シャープペンシルと呼ばれるジャンルがあります。
ぺんてるの公式Webサイトには、「製図用シャープペンシルとは、主に技術者や建築家が図面を書く際に用いられ、安定した書き心地、線のブレにくさ、視認性の良さなど優れた性能を備えたシャープペンシルです」とあるように、修正できる筆記具として鉛筆が主流だった時代に、「研がずに」「長時間書き続けられる」「プロの道具」として考えられたシャープペンシルです。
2025年12月2日 20時35分 All About
趣味の話です
今日の記事はちょっと趣味のお話に近い内容ですので、ご興味のない方には悪しからずご了承ください。
いや今の時代、シャープペンシルを常用している人って、人類全体でもそれほど多くはないように思いますが、そんな中でもしっかりとシャープペンシルを作り続けているペンてるさんは、本当に凄い会社だと思います。
デジタル化と手書き図面
記事にもありましたが、もっとも、もう随分前に製図などの仕事はデジタルに置き換えられていて、製図に使われることはほとんどなくなっています。とありましたが、本当に私たちが図面を手書きしなくなったのは、1990年代の初め頃だったと思いますので、もう30年以上経っています。
しかし、今考えるとしっかりと図面を手書きしていた時期があったことを幸せに思います。
と言うのも、図面というコミュニケーションツールを作成するには、その表現方法や密度などに技術や経験が現れるもので、ここで図面を手書きしていた経験が役に立つことも多いですし、実は未だに資格試験では手書きの製図試験があったりします。
同級生は今もなお人気
記事にあったシャープペンシルは、長くプロの現場で愛用されていただけあって、その信頼性の高さや、先端の長いパイプによる筆記部分の視界の広さ、入れている芯の硬度を表示できること、カッチリとしたブレの少ない筆記感など、一般のユーザーが使う筆記具として、今も高い人気を保っています。とのこと。
そして今回、1965年に発売された「グラフペンシル」は、ぺんてるの製図用シャープペンシル第1号。以来、ぺんてるでは「グラフシリーズ」として、現在までずっと製図用シャープペンシルを作り続けています。
なんと、私と同級生だったとは、これも何かのご縁かもしれません。
記事の著者さんも、実際、まだ高級シャープペンシルといえば、ファーバーカステルの製品や、ステッドラーの製図用シャープペンシルなどの海外製のものが主流だった筆者が学生の頃でも、高級感とカッコよさに惹かれて、ぺんてるの「グラフペンシル PG5」を愛用した記憶があります。と書かれていました。
そのぺんてるの製図用シャープペンシルは今年で60周年を迎え、同社では、それを記念した限定モデルを発売しました。
筆記用具ではなく専門ツール
「ぺんてるが最初に発売した製図用シャープペンシル『グラフペンシル』は、筆記具というよりツール、専門家が使う道具として売り出されたところがあります。
削る必要がない、パイプが長くて芯の先が見やすい、芯を一度に12本入れられる、金属製のグリップといった、製図作業に必要な機能を盛り込んだものです」と、ぺんてる株式会社商品企画課の方が言われていました。
その製図のプロが必要とする性能や機能は、そのままシャープペンシルの使いやすさにつながっていたこともあって、もはや製図用にはほとんど使われなくなっても、愛用しているユーザーはたくさんいるし、ぺんてるも60年、ずっと継続して作り続けています。
限定モデル
その60周年限定モデルは、初のオールブラック仕様。ステンレスパイプ以外全て黒いボディーで、もはや高級シャープペンシルの佇まい。単品での販売は1100円となっています。
と言うことですが、日頃本当にシャープペンシルを使う機会が減ってしまっていますし、今でも手元には製図用シャープペンシルが各種取りそろっていますので、改めて購入する必要はありません。
しかし、たぶん購入しちゃうと思います。






