香港はなぜ工事の足場に竹を使うのか―中国メディア
2025年11月27日、第一財経は、香港で発生した高層マンション火災について、今なお竹製の足場が使われている理由などについて解説する記事を掲載した。
記事は、香港・大埔の高層マンション団地で26日午後に大規模な火災が発生し、消防車140台以上、救急車60台以上、消防隊員800人以上が出動して懸命の消火・救助活動が行われたものの、多くの死傷者が発生したと紹介。
2025年11月28日 14時0分 Record China
香港で大惨事
まずはこの火災で被災されたすべての方々に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。一日も早い救援と、平穏な日常の復興を心よりお祈りしています。
これはまた大変な事故というか災害と言いますか、恐らく人類史上でも最悪の火災となってしまったのではないでしょうか。
報道によれば、香港当局は28日夕方、会見を開き、これまでに128人が死亡、79人がケガをしていて、200人以上と今も連絡が取れなくなっていると発表しました。消火と救助活動は完了したということです。
また、消防当局は燃えたマンションをふくむ8棟を調べたところ火災警報機が正常に作動しなかったことを確認し、近く法的な措置を取ることを明らかにしています。
竹製の足場
さて、記事に書かれていたのは、改修工事だったために燃えやすい竹製の足場が架設されていた上、防火基準を満たしていない保護ネットや防水シート、プラスチックシート、燃えやすい発泡スチロールが用いられていたことで次々と飛び火して大規模な火災になったとみられ、すでに工事会社責任者3人が過失致死の疑いで逮捕されたと伝えている。とありました。
日本人の皆さんが報道の映像をご覧になれば、きっとほとんどの人が「なんで竹?」と思われたことと思いますし、同時に香港の経済状況や安全基準などが遅れているというイメージを持たれたのではないでしょうか。
しかし、日本人の持つ以前のイメージとは違い、現在の香港、中国、東南アジアの各国においては、経済状況は日本と変わらないレベルだと思いますし、技術レベルにおいてもそんなに大きな差は無いように思います。
採用理由は
記事によれば、その上で、大規模な延焼の主要因となったとみられる竹製の足場について、香港では2003年時点でも足場市場の90%を占めるなど、香港の狭い道路や小さな施工空間に適応できる柔軟性、軽量さに加え、製造に当たっての低い人件費や雇用創出といったメリットが数多く存在することから、香港では今なお広く用いられると指摘。
一方で、材料が標準化されていない、耐荷重性が低く耐久力が弱い、そして燃えやすいという問題点も挙げ、中国本土では21年より竹製足場の使用が禁止されていることを紹介した。
安全よりも市場原理
なお記事によると、香港でも今年初めから新規の公共工事入札では半分以上のプロジェクトで金属製足場の使用が要求されるなどの動きもみられるというが、多くの現場では竹製足場が今なお当然のように使われているというのが現状のようだ。と書かれていました。
やはり市場原理というか、地域特性とも言える理由があって、竹が使われて続けていたということのようですが、ここで安全性という項目が第一優先ではなかったということが、とても残念でなりません。
足りない防災意識
記事はまた、高層ビル火災の消火・救助活動が難しい上、特に香港は世界の中でも高層ビルの密度が高く、築30~40年の30~40階建て高層住宅が少なくないため、今回のような大規模な火災につながったとも指摘。
高層マンションでは廊下や階段が物の保管場所として使われているケースが多く、これまでにも消火栓の使用や避難を妨げるとして問題視されてきたことも伝えた。
記事はこのほか、放水活動の限界についても言及。はしご車の多くは十数階の高さまでしか届かず、31階建て、高さ100メートルだった高層マンションの上部には全く届かなかった。とも書かれていました。
ここでも安全性が二の次ということで、住民の皆さんもまた自分本位の生活スタイルを続けていたということですので、共同住宅での暮らし方やルールの徹底や日頃の避難訓練などもなされていなかったのでは無いでしょうか。
40階建てのマンションを造るなら、高層の共同住宅に暮らすために必要なルールや知識、または意識の持続をもっと啓蒙していかなくてはいけなかったと思います。
日本の知見が役に立つ
もしかすると、高層住宅の住み方、または避難や消防に関する知見は、日本が持っているものがお役に立つ可能性が高いと思いますので、お節介かもしれませんが日本政府から申し入れをしてみて欲しいと思います。
2度とこのような事件が発生しませんように、香港の皆様には意識を変えて頂きたいと思いますし、日本国内においてもまた、火災に関する意識を高めておかなくてはいけません。
燃えない街づくりは燃えない住まいづくりからです。是非RC住宅をご検討ください。






