「蚊」の“吸血意欲”は35℃以上で減少 猛暑で夏バテだったが…9月が活発化シーズンに 専門家「濃い色の服は刺されやすい」
記録的な暑さが続く2025年の夏ですが、暑い時期の天敵というと「蚊」です。
猛暑の影響でその「蚊」にも、ある異変が起きているようです。
2025年9月9日 18時34分 FNNプライムオンライン
確かに多い
今日は現場でちょっとした作業を行ったんですが、それだけでも相応の汗をかいてしまっていて、そのまま屋外の植え込み近くに立っていたところ、気付いたら10匹くらいの蚊に襲われていました。
同じ状況はこれまでにもあったかと思いますが、同じ場所でこれだけ大量の蚊に襲われたことはありませんでしたので、ビックリしました。
蚊のシーズン
さて、そんな今日は「蚊が“夏バテ”から回復 これから本領発揮か」をテーマにお伝えします。という話題がニュースでも取り上げられていました。
記事によれば、まだまだ暑い日が続いていますが、この夏、蚊に刺されたか街で聞くと、「刺された。この前、(手を)刺された」「まだ刺されてない。年々いなくなっている気がする」「あまり刺されたことないし、見てもいない。(今年は)一度も刺されてない。ブーンとも聞いてない」「全然刺されてない」など、意外に多かったのが、この夏は「あまり蚊に刺されなかった」という声です。とのこと。
恐らく同じような感想をお持ちの方は多いのではないでしょうか。もちろん一部には蚊に好かれるタイプの人もいらっしゃいますので、少ないなかでも確実に刺されている人もいることと思います。
夏バテが原因
そこで、実際に蚊が減っているということなのでしょうか、蚊の生態に詳しい専門家・害虫防除技術研究所の所長に教えてもらいました。
害虫防除技術研究所・所長:本当に猛暑で、気温が高くて雨も少なかった。分かりやすく言うと“夏バテ”している。
この夏は蚊にとっても過酷な環境が続き、蚊が夏バテしているといいます。
なんでも所長によりますと、蚊は25度から30度の気温で動きが活発になる性質があるといいます。
一方で、35度以上になると活動量が減って、血を吸う意欲が減退してしまうということです。
記事によれば、研究所が行った実験では、気温が24度の箱と35度の箱に蚊をそれぞれ10匹ずつ放して中に手を入れると、35度の箱の中では全く刺されませんでしたが、24度の箱では3匹の蚊に刺される結果となりました。
蚊は私達人間にしてみれば害虫ということになりますので、刺されなければそれはそれで良しということになりますが、どうもこれでひと安心というわけではないようです。
これから対策が必要
害虫防除技術研究所・所長:9月に新しく成虫になる蚊、これについてはまだまだ若くて元気。(9月)中旬から下旬くらいに蚊が増えてくる可能性があるので注意が必要。とのことです。
むしろ猛暑が落ち着いてくるこれからが蚊の活発化シーズンということですので、まだまだ気が抜けず対策をする必要がありそうです。
また、記事に書かれていたのは、都内のホームセンターでは、9月に入ってからの殺虫剤などの売れ行きが例年より増えているといいます。ということでした。
やはりこれからが蚊の本格的なシーズンとなりそうですが、実際にどのような場所に注意が必要なのか、記事にあった所長さんに聞いていました。
害虫防除技術研究所・所長:家の周りの植木鉢の受け皿とか、木陰で植物が茂っているような場所に潜んでいて、子供が公園で遊ぶ時とか人を待ち伏せて刺していく。
やぶや草むらにいるヒトスジシマカは、公園や住宅地に多く、早朝や夕方に活発化。
日中も日陰で待ち伏せをしているといいます。
対策は
次に、刺されないために虫よけスプレーなどの使用はもちろんですが、他にどんな対策をすればいいのでしょうか。という点も伺っていました。
害虫防除技術研究所・所長:水たまりができるような場所を作っている方がいるので、水たまりを裏返しにしたり、なくしたり、発生源をなくす。服装の注意点として、黒とか紺とか濃い色の服を着ていると刺されやすいので、白とか黄色とかピンクとか薄い色、明るい色の服を着る。うちわとかハンディーファンで自分に風を送っておく。(蚊の)体重が2mgと軽いので、吹き飛ばされる。そういった対策も有効。ということが書かれていました。
これからもうすこしすれば、暑さも少しは落ち着いて過ごしやすい季節となるでしょう。しかし、一方で蚊が活発化するピークが遅れてやってくるということですので、お子さんのいるご家庭や刺されやすい人におかれましては、くれぐれも油断せずに、しっかりと対策をしてください。
高気密な住宅なら、蚊が入りにくい環境が作れます。