YKK AP、窓と結露に関する意識調査、約80%の人が「窓の結露」を経験し経験者の約70%が悩んだことがあると回答
YKK APは、全国各地の計500人を対象に「窓と結露に関する意識調査」を実施した。その結果、調査対象の77%が窓の結露を経験し、そのうち68%が窓の結露に対して悩んだことがあると回答した。
また、窓の結露によるカビがもたらす健康被害について、「具体的に知っている」と答えたのはわずか10%で、「毎日結露する窓(「毎日結露する窓」は、冬季の1週間のうち4日以上結露する窓と定義する)には浴室の排水溝と同じくらいカビがいる」という事実を「知らない」または「聞いたことがある程度」と答えた人が94%にも及んだ。
2023年11月14日 20時58分 マイライフニュース
77%の人が経験済み
まだまだ日本に暮らす人の中では、生まれたときから高性能住宅で生活し、その後も住み続けているという人は少ないようで、窓の結露を77%の人が経験済みだということです。
おおよそ昭和世代の方ですと、窓といえばアルミサッシに薄い単板ガラスがほとんどで、中には重たいスチールサッシの記憶をお持ちの方も多いかもしれません。
日本では、大変寂しいことに住まいの環境について、暑い寒いは出来る限り我慢するということが良しとされていて、そのような風習が、まだ多くの人に染みついているように思います。
すでに快適に暮らされている人も
人が暮らす環境は、自然界が年々厳しくなっていく中で、健康と安全や省エネを考えると、断熱性と気密性に優れた高性能住宅が必要になります。
すでに高性能住宅に暮らす人は、窓が結露で曇るとか、室温が外気温と等しくなるような環境ではなく、より健康的に快適な暮らしを実現されています。
悩みは多く
記事にあった調査では、「冬の時期の、現在のお住まいの住居でお悩み」の第1位は「光熱費がかさむ(暖房費など)」(39%)。第2位は「窓に発生する結露」(36%)、第3位は「室内が寒い」(35%)であり、52%の人は室温の調整や費用に悩んでいることが明らかになった。とありました。
今の技術なら、光熱費をゼロにすることも可能ですし、もちろん結露や寒いと感じることを最小限にすることが出来ます。
次に、家の窓の結露を経験し、悩んだことがあると回答した人に対して行った「窓の結露に対してのお悩み」については、68%が「カビが発生する」と衛生面での悩みを挙げた。他にも57%が「カーテンが濡れる」、45%が「掃除が大変」を挙げ、お気に入りのインテリアや部屋への影響に悩んでいることが明らかになった。
健康被害を知らない怖さ
また「窓の結露から発生したカビによる健康被害について知っているか」を聞くと、「具体的に知っている」と答えたのはわずか10%にとどまった。42%が「知らない」、48%が「聞いたことがある程度」で、カビの発生に悩みつつも、90%は健康被害について具体的に知らないという事実が浮き彫りになった。
このあたりの情報が市民の皆さんにしっかりと伝わっていないのも問題ですね。
カビの胞子は普通に空気中を浮遊していますが、結露した窓に付着して急激に増殖するんです。これが窓ガラスなどの見える部分はわかりやすいのですが、一番の問題は壁の内部で発生している壁内結露なんです。
カビの胞子を吸い続けてしまえば、人の健康に害が及ぶのは確実で、これもシックハウスにつながる要因となっています。
結露対策で快適に
続いて「窓の結露の対策術」を聞くと、「窓の水気をふき取る」(33%) 「こまめに換気する」(26%)といった手軽なアクションが上位にあがった。窓の断熱性を高め結露を生じにくくする「内窓をつける」「断熱性の高い窓に交換する」といった、窓自体に工夫をしている人は少数にとどまった。とありました。
これは「自宅の窓はリフォーム可能だと知っているか」を聞くと、「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」という回答が63%を占め、そもそも自宅の窓がリフォームできることを知らない人が多数いることが明らかになった。という結果にもつながっています。
建て替えせずにも、窓サッシを取り替えてガラスを高性能なものに交換するだけでも、相当の効果が実感出来ますし、もちろん壁や床、天井などの断熱も同時に行えば一層快適にお過ごし頂けます。
是非住まいの性能を高めて、安全快適省エネな暮らしを体感して欲しいと思います。