トイレ掃除、便座に「シュッ」はNG!直接スプレーは事故のおそれも【経産省が呼びかけ】
汚れがちなトイレの「便座」。日常的に掃除する方も多いと思いますが、誤った方法でお手入れすると火災などの事故につながるおそれがあります。
経済産業省「リコール・製品事故情報(製品事故対策室)」の公式Xアカウント(@kochijiko)が「お手入れ時の注意ポイント」を紹介し、注意を呼びかけています。
2025年5月12日 10時0分 まいどなニュース
トイレの掃除方法
これ、意外と心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
トイレ掃除の方法と言っても、それは各ご家庭ごとに違っていることも多いと思いますが、それでも守って頂かなくてはいけないルールもありますので、一度はしっかりと確認をしておいて欲しいと思います。
以前あった例では、お掃除のたびに酸性の洗剤をシュッとしてから拭いていた奥様がいらっしゃいました。そのお宅の便座は5年ほどで表面がザラザラの鮫肌仕様となってしまいました。
この場合は機能的に不具合が発生したわけではありませんが、触れた時の感触はちょっと違和感を感じるものになってしまいました。
お手入れの注意ポイント
さて、記事によれば、掃除の際にスプレータイプの洗剤で「シュッ」と便座に直接吹きかけてしまいがちですが、温水洗浄便座は「電気製品」 なので、それは避けましょう。快適に使い続けるためには、以下のポイントに注意して、正しくお手入れすることが大切です。とありました。
以下には具体的な【お手入れの注意ポイント】が紹介されていましたので、参考にさせて頂きましょう。
・洗剤をプラスチックにかけない
温水洗浄便座(プラスチック部分) に直接洗剤を吹きかけないでください。洗剤を柔らかい布に含ませて拭いたあと、水拭きするのが正解。
・ノズル等、内部に洗剤をいれない
製品内部に直接洗剤を入れるようなのはNGです。
・便器内に洗剤入れたら蓋をしない、長時間放置しない
洗剤のガスがこもるため、便器用洗剤を使用する際は便座蓋は開けたままにし、洗剤は3分以内に流します。誤った使い方をすると、洗剤から発生したガスによって金属部分が腐食するおそれも。
・使用できる洗剤を取扱説明書で確認する
プラスチック部分に使用不可の洗剤は、クレンザー、研磨剤入り洗剤、酸・アルカリ性洗剤、ベンジン・シンナー。取扱説明書に記載された洗剤を使用しましょう。
そうですね、取扱説明書にはお手入れの仕方が記載されていますし、その中にはNGな洗剤なども書かれていますので、必ず確認をしてください。
火災につながることも
さらに記事によれば、温水洗浄便座が焼損する火災事故もあったということが書かれていました。製品評価技術基盤機構「NITE」によると、2017年2月に誤ったお手入れが原因で店舗の温水洗浄便座が焼損する火災事故が実際に発生したといいます。
その原因は、従業員は毎日、強酸性の洗剤を用いて清掃を行っていたこと、便座内部から塩素を含む強酸性の洗剤が検出されたことから、不適切な清掃方法により洗剤が浸入して内部部品の腐食が進み、 さらに便座着座時の外力が繰り返し加わったことでヒーター線が断線し、事故に至ったものと考えられる。とのことでした。
なお、取扱説明書には「洗浄ノズルや、本体等のプラスチック部分の手入れをするときは、 薄めた台所用洗剤(中性)を使用し、トイレ用洗剤、住宅用洗剤等は使用しない。」旨、記載されていた。ということです。
やはりその素材によっては、耐薬品性に限りがありますし、さらに紫外線や空気にさらされることで劣化が進む場合もありますので、やはり想定外の使い方は避けたほうが良いでしょう。
家電製品は10年が目安
トイレの便器も今は電気製品と言われるようになりましたので、そうなると寿命が10年の消耗品とされますが、少しでも寿命を伸ばしたいなら、正しい使用方法と清掃方法をお守り頂きますようお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、RCdesignまでお気軽にご相談ください。