おっと、今日は5月10日ではないですか!
そ~なんです。本日は皆さんご存知の「コンクリート住宅の日」ですね。
残念ながらご存知ないという方のために簡単にご説明しますと、弊社も所属しています「RC-Z家の会 共同組合組合」が制定し、一般社団法人 日本記念日協会により2010年(平成22年)に認定・登録されたものなのです。下記リンクより会のHPも是非ご覧になってみてください。
家づくり講座第556回
すでに立夏を過ぎましたが、今日は少々肌寒く感じます。体調管理にご注意ください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第556回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
悪徳業者の手口
さて、ここでもその都度お話しをしていますが、地震や台風などの自然災害で大規模な被害が発生した際、必ずと言っていいほど悪質業者がやってきます。
実際、国民生活センターには、
・日に3~4回訪問され、屋根の吹き替え工事契約を迫られた
・屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた
・豪雨で雨漏りしたので修理してもらったが、さらにひどくなった
・雪下ろし作業後に、当初より高い金額を請求された
・屋根の修理工事を、火災保険の保険金の額で行うと言う業者が信用できない
・アンケートに答えたら補償金が受け取れると言われた
などの事例が報告されています。
また、慈善団体の名を利用して寄付金を募ったり、「火災保険で補修できるから」と、必要以上に大掛かりな補修契約を迫る事例もあります。
親切ではありません。
それだけではありません。
災害時以外の平穏なときでも、「近所で屋根の補修をしていたら、お宅の屋根が見えた。瓦がずれているので、無料で補修しましょうか?」「あなたの知り合いの方の紹介で伺いました」など、親切さをアピールして油断させ、言葉巧みに契約を迫る事例もあります。
本当にただの親切心にすぎない場合もあれば、そうでない場合もあるので、見分けるのが難しいんですよね…。
家守にお任せ
そんな時に心強いのが、施工業者との絆です。
あなたの新居の施工を請け負うのが
・アフターサービスに力を入れている
・住まいの困りごとを気軽に相談できる
・迅速に対応してくれる
・引き渡し後も、施主との繋がりを大切にしている
・定期的に、住まいづくりや家守りに関する情報を提供している
といった業者なら、訪問セールスを受けた時、その旨を相談できます。
「施工業者に対応してもらいます。御親切にどうも。」と撃退することもできます。
業者と見積
ただし、その業者の経営状況が安定していなければ話は別です。
帝国データバンクによると、建設業者の倒産件数は2019年上半期だけで685件もあったとか。(これでも、2000年以降で最も少ない件数です)
負債による倒産がほとんどですが、人手不足による倒産が前年同期比77.8%増の32件発生しており、3年連続で増えると予想されています。仕事があっても人手が足りないなんて、何ともやるせないですね。
冒頭の悪徳業者や飛び込み営業で来たメンテナンス業者の提案と比べると、新築時からメンテナンスを続けている業者の見積が高く感じることがあるかもしれません。
悪徳業者は別としても、飛び込み業者は最初に赤字の見積を提出してでも、何とか入り込むことを考えていますから、当然安価な提案が出来るわけです。
もちろん、そうした業者を取替ながら安価を追求していくやり方もありますが、最終的にあまり良い結果になっていないケースが多いように思います。
家守と永いお付き合い
さて、話が少々脱線してしまいましたが、自然災害に関連するトラブルや、訪問営業による勧誘を受けた際、最も心強い相談相手は、あなたの住まいを知り尽くした施工業者です。
施工業者を選ぶ時は、価格やデザインなどの目に見える部分だけでなく、数十年先までパートナーとして付き合える相手かどうか、しっかり見極めたいものです。