さすがの最強寒波ですが、被害はございませんでしょうか。本当にくれぐれも暖かくしてお過ごし頂きたいと思います。それでは土曜日恒例の家づくり講座第500回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
って、書いてから気づきましたが、500回になりましたね。
私が勝手に始めて勝手に続けている講座ですので、どのくらい人のお役に立てているかわかりませんが、家づくりのプロとして、これまでの経験や知識を少しでも多くの方にお届け出来ていたら、個人的には嬉しく思います。
その前に完成内覧会のお知らせ。
RC江戸川区202301そんな500回を記念してかどうかはわかりませんが、今年最初の完成内覧会を開催させて頂くことになりましたので、お知らせさせて頂きます。
日時は来月2月18日(土)10:00~16:00
詳細は弊社HPをご覧ください。
土地選びと自然災害
さて、土地を選ぶ時、最も心配なのが自然災害のリスクです。
地震や台風はもちろん、最近は水害も気になります。
そんな時、不動産業者から「近くに河川などはないから、水害の心配はありません」と言われると、お墨付きを得たようで安心しますよね。
不動産業者さんは・・・
でもちょっと待ってください。
業者は、どんな根拠があってそう言ったのでしょう。ハザードマップを見たのでしょうか。土地の歴史を調べたのでしょうか。それとも、売りたいだけで根拠のないセールストークなのでしょうか。
上記の説明を信じて契約した場合、実際に水害が起きたら売買契約を破棄したくなりますよね。しかし、その説明が重要事項説明書などに記載されていない場合、それを証明する手段はありません。
泣き寝入りするか、時間をかけて戦うしかないんです。
契約を締結する際、業者は
・不実告知(重要事項について、客観的事実と異なる説明をすること)
・断定的判断の提供(「絶対に大丈夫です」等の発言で勧誘すること)
などの行為は禁じられています。
しかし、そんなセールストークが後押しして契約し、可能性が無いはずの災害に遭ってトラブルになった事例があります。
記憶に新しいと思いますが、数年前の西日本豪雨の際、実際の被害とハザードマップの予想が合っていた地域は多かったですね。
過去に自然災害を経験し、独自に詳細なハザードマップを作ったことが功を奏して人的被害を免れた地域もありました。
ハザードマップで確認しましょう。
ハザードマップには
・河川浸水洪水:浸水想定区域を表すもの
・土砂災害:土石流や地滑り等の土砂災害危険個所を表すもの
・地震災害:液状化や火災など、地震被害想定を表すもの
・津波・高潮災害:津波や高潮発生時の浸水想定区域を表すもの
・火山防災:火口が出現する地点や、溶岩流・火砕流などの想定区域を表すもの
などがあります。
これらは、国土交通省や各自治体のホームページで確認できます。
あなたも、気になる土地を見つけたらまずはハザードマップで災害のリスクを調べてみませんか?
そして、もし業者にハザードマップと異なる説明を受けたらその根拠を尋ねてみましょう。
もし、業者の説明の誤りを証明できて、契約の取り消しや損害賠償までたどり着けたとしても、それまでの労力や時間を取り戻すことはできません。
土地選びで後悔しないためにも、調べる手間を惜しまないようにしたいですね。
これは建物本体についても同様です。
木造、鉄骨、RC住宅、災害に強くあなたとあなたの家族を守れる家、すでにこれまでの経験則で明らかになっていますが、豪華な設備やデコレーションに目を奪われてはいけません。
建物のお話しはまた次の機会に。お急ぎの場合は直接お目にかかってお話ししましょう。