家づくり講座第537回
本日も熱中症警戒アラート発令中の東京です。エアコンを冷房設定でしっかりと冷やして、十分な睡眠を取るようにしてください。それでは土曜日恒例の家づくり講座第537回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
住宅展示場と催し物
これからの季節では、構造見学会や完成見学会、住宅展示場のイベントなど、家づくりに関する様々な催しが全国各地で開かれるのではないでしょうか。
あなたも、いくつか行ってみる予定があったりしますか?
すでに行ったことのある方ならおわかりの通り、住宅展示場などで最新の家づくりを見るのは楽しいですよね。「今すぐこんな家で暮らせたら…」と夢が膨らみ、計画を前倒したくなる気持ちもよくわかります。
情報に慣れることが必要
しかし、最新の家づくりに憧れている期間は、情報を冷静に読み取れない期間でもあります。
まずは、地元の様々な業者の家づくりを見たり、同じ展示場に何度も通うなどして、最新の家づくりに慣れることが大切です。
その際、毎回メモを取っておくと、業者の特徴だけでなく、自分の視点や気持ちの変化もチェックできます。ぜひ試してください。
ところであなたは、「10社以上見ると、逆に迷ってしまうからやめた方がいい」と聞いたことはありますか?
確かに、それも一つの考え方ではあります。
業者は星の数ほどあります
しかし、あなたが新築する地域には、地域密着の業者だけでその何倍も存在していることでしょう。
今どきの家づくりに慣れるためにも、ホームページ上では得られない情報に触れるためにも、あなたの夢を叶えてくれそうな業者を見つけたら、上限を気にせずチェックしてみましょう。
契約を急かす業者も
とはいえ、あなたが「期間も数も気にせずに、納得いくまで業者を探そう」と思っていても、契約を急ぎたい業者はそうはさせません。
「今月のキャンペーンは、今までになくお得です」
「人気がある土地なので、来週には売れているかもしれません」
「今月中に契約すれば、着工までお待たせすることはありません」
など、あの手この手でアプローチしてきます。
すると、「多くの業者を見て、その中から厳選しよう」と考えていた方でも、いつのまにか「他の人に買われる前に契約しよう」「せっかくお得なんだから、来月でなく今月契約しておこう」と、狭い選択肢の中で考えるようになってしまうことがあるんです。
住宅関連のトラブルでは
あなたは、住宅に関するトラブルで、「見学会に行っただけなのに、営業マンの勢いに押されて手付金を払った」「仮抑えのために予約金を払った。結局契約しなかったのに返還してもらえない」などの声を聞いたことはありませんか?
彼らも、最初は広い視野を持っていたかもしれません。
しかし、狭い視野、狭い選択肢に誘導されていくうちにトラブルになったり、最初に思い描いていた家づくりができなくなってしまったんです。
とにかく冷静な判断を
最近、あなたの視野は狭くなっていませんか?
選択肢は、あなた自身の意思で絞り込んでいますか?
『憧れ』から『慣れ』に移行し、冷静な判断ができるようになっていますか?
「あれ?そういえば…」と感じたなら、一度立ち止まってみた方が良いかもしれません。