フランスで最高気温44.3度も「エアコンがない!」景観保護で室外機NGのため設置制限
濁流に街がのみ込まれた中国に、猛烈な熱波で死者が相次ぐヨーロッパ。
スーパーエルニーニョの影響からか、世界各地が異常気象に見舞われています。
記録的豪雨が続いた中国の湖南省で撮影された映像では、茶色く濁った水が道路を勢いよく流れていた次の瞬間、土砂崩れが発生し、3階建ての住宅が一瞬で倒壊しました。
2026年6月24日 18時17分 FNNプライムオンライン
スーパーエルニーニョ
もちろん異常気象があるとすれば、それは世界共通と思った方が良いでしょうし、東西南北どこかで発生した気象現象は、必ず巡ってくるものと思っていて間違いありません。
今年はちょっと前からアナウンスがあったとおり、スーパーエルニーニョが発生しており、その影響が心配されています。
中国では洪水
記事によれば、さらに中国の山岳地帯では、激しい洪水によって車が立ち往生。乗っていた2人は、濁流の中をはうように進み、なんとか無事に救出されました。中国では洪水や土砂災害が相次ぎ、多くの人が避難を余儀なくされるなど影響が広がっています。とのこと。
欧州では熱波
一方で、ヨーロッパを襲っているのは記録的な熱波。
フランスでは18日以降、水の事故で40人が死亡するなど猛暑による被害が拡大しています。
フランス南西部ピソスでは23日、最高気温44.3度を観測。フランスの気象当局は、熱波の危険度を示す4つの警戒レベルの中で最も高い「赤色警報」を全国96県のうち58県に発令しました。と書かれていました。
もともと比較的涼しい所が多いフランスですので、いきなりの最高気温更新は市民の生命や健康を脅かすものだと思います。とても心配ですね。
エアコンなし
さらに記事にあったのは、日本人観光客は、日本では考えられない実情を「電車・バスにもエアコンがついていない。もう蒸し風呂状態でしたね」と明かしました。
パリに住む俳優の杏さんも、SNSで「約40度、クーラーなし」とイラスト付きで暑さの苦しみを伝えていました。と伝えています。
調べによれば、歴史的建造物が多いフランスでは、景観保護などの規制で、室外機を外壁に取り付ける必要があるエアコンの設置が制限されています。
それに加えて過酷な熱波到来の頻度が高まっている欧州。記録的な猛暑が続く中で、逃げ場はほとんどない。エアコンのある家は極めて少なく、住民は扇風機や保冷剤、冷たいシャワーなどで暑さをしのいでいるそうです。
実は住宅のエアコン普及率は、米国の90%に対し、欧州はわずか20%程度にとどまるという数字もありますので、いまだ気候変動に順応出来ていないということだと思います。
気候変動と歴史
気候変動の影響で熱波は過酷化、長期化が進み、到来時期も早まっている。熱中症による死者も増える中、豊かな欧州諸国がエアコンの導入に対して消極的に見えることを不思議がる声もある。ということ。
大きな一因としては、欧州諸国、特に北欧では歴史的に冷房はほとんど必要とされなかった。熱波が発生することはあっても、現在の欧州のように長期間にわたって暑さが続くことは極めてまれだった。
「欧州には単純に、エアコンを設置する伝統がない。つい最近まではほとんど必要なかった」ということです。
他でも書かれていたのは、欧州大陸は、エアコン技術が普及する前に建てられた古い建築物が多い傾向がある。6月の最高気温を更新したばかりの英イングランドでは、1900年以前に建てられた住宅が6軒中1軒を占める。とのことですので、それでは簡単にエアコン工事をすることも出来ないでしょう。
命を守ることが優先です
また、政策も関係しているそうです。欧州は2050年までに「気候中立」を実現するという目標を掲げた。エアコンが急増すれば、この目標の達成は一層難しくなる。とも書かれていました。
建築に携わる者としては、欧州の歴史的建造物は何としても守ってもらい、必ず後世に残さなければいけないと思っています。が、しかし。もうこれまでの生活スタイルや、歴史的な景観を優先している場合ではありません。まずは国民の生命と健康を守ることを第一にしなければいけないのではないでしょうか。






