家づくり講座第544回
ようやく夏が終わったのでしょうか。冬の前に少しでも秋を楽しめるといいですね。それでは土曜日恒例の家づくり講座第544回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
クローゼットの内容と扉の種類
さて、突然ですが、あなたが連想する『クローゼット』ってどんな扉ですか?
折れ戸ですか?
それとも、開き戸や引き戸ですか?
その扉を開けた時、内部はどうなっていますか?
ハンガーポールがあるだけ?
そのほかに、棚板や引き出しがついていますか?
少しでもクローゼットの利便性を高めたいと思うなら
・その部屋の用途
・クローゼットに収納するもの
によって扉や内部の仕様を変えることをお勧めします。
収納するものを考えておくこと
例えば、クローゼットに布団を置きたいなら、腰の高さ辺りに棚板があると便利ですよね。
逆に、高さ違いの衣装ケースを積み重ねるなら、棚板は無い方がいいかもしれません。
折れ戸や開き戸など、どんな扉を選ぶかによっても使い勝手は大きく変わります。
なので、収納スペースの打ち合わせでは、「どこに」「何を」「どれくらい」収納したいかを前もって考えておくことを強くお勧めします。
でなければ、その部屋に最適なクローゼットづくりなんてできるはずがありませんから。
収納の失敗例
家づくり経験者の中には、「とりあえず、各部屋に一般的なクローゼットがあれば良い」「収納は多ければ多いほど安心」という考えでクローゼットを設けたために、
・高さや奥行きが合わなくて、仕舞いたいものを仕舞えない
・壁が少なくて家具を置けない
・沢山入るのが災いして、どこに何があるのかわからなくなった
などの後悔をした事例は多いものです。
失敗しないために
あなたは、今使っているタンスや衣装ケースをクローゼットに収納したいですか?
それなら、打ち合わせまでにそれぞれのサイズを計測しておきましょう。
各部屋によって収納したい量が違うなら、それぞれの量をメモしておきましょう。
大量の本など、重さへの配慮が必要な収納物があれば、業者にその旨を伝えるようにしましょう。
もし扉の開閉が面倒なら、扉の無いクローゼットの方がストレスの原因を減らせますよね。
頻繁に使うハンガーポールは、身長に合わせた位置にあると助かりますよね。
あなたと家族のための家づくりですから、『一般的な』という枠にとらわれる必要はありません。
自由な発想で、満足度の高いクローゼットづくりを模索してみましょう。