「室内寒暖差がつらい…」その要因と対策が明らかに! – 三菱電機が紹介
三菱電機の霧ヶ峰PR事務局は「室内寒暖差に関する調査」をもとに、冬場を快適に過ごすための「エアコンの上手な活用方法」を2025年1月7日に公開した。調査は、2024年11月29日~12月1日の期間、全国の30~50代の男女600名を対象にインターネットにて実施したもの。
2025年1月14日 16時10分 マイナビニュース
エアコンと寒暖差
ここのところエアコンの話題が多いような気がしますが、それはきっとそれなりに需要があるからだと思いますし、まあ気にしないで進めましょう。
冬に感じる寒暖差の対策を実施しているか
さて、記事によれば室内で感じる寒暖差が気になったことがあるかとの質問に対し、「気になったことがある」(80.5%)と、約8割が回答。一方、室内の寒暖差が気になるにも関わらず、何かしら対策を実施している人は37.8%にとどまり、約6割の人が対策を実施していないことが明らかになった。とありました。
まだまだ日本人の生活感や暮らし方の常識では、冷暖房の空調は贅沢品として刷り込まれているままですので、なるべく使わないようにすることが美徳と思われているケースも多いですね。
そんな感覚ですから、たとえ寒暖差の大きい危険な住まいに暮らしているにも関わらず、何ら対策をすることなく、危険な家に住まわれているわけです。
対策をしない理由
寒暖差の対策を実施していない理由
次に記事にあったのは、対策を行わない理由には、「対策の仕方がわからない」(43.7%)が最も多く、「対策をするのが面倒」(34.6%)、「コストがかかる」(19.4%)と続いた。とありました。
半数近い人が「対策の仕方がわからない」と回答されていましたが、その次の「面倒」な人と合わせれば、80%近くの人が真剣に考えていないということではないでしょうか。
断熱・気密性能の低さ
記事では、調査の結果を踏まえ、三菱電機のエアコンのプロと、住環境の専門家である東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授の前真之氏から、室内寒暖差が発生する要因と、「部屋内」「布団内と寝室」「部屋ごと」に行う対策について紹介していく。とのこと。
まず、冬場における日本の一般的な戸建て住宅は、欧米諸国の住宅と比較して、室温を十分な高さに保てていない傾向にあり、さまざまな室内寒暖差が発生しやすくなっているという。
それらの要因として、「住宅の断熱(熱の出入りを防ぐ)・気密(空気の出入りを防ぐ)性能が低いこと」や「住宅全体に熱と空気を循環させる工夫が備わっていないこと」があげられると書かれていました。
部屋内の対策は
部屋内の寒暖差をなくすには、なるべく暖気をまんべんなく部屋に行きわたらせることが重要。その対策について紹介していこう。
1. 風向は60度以上「下向き」に、風量は「強め」に設定
2. サーキュレーターの併用で部屋全体の空気を循環
3. 暖房の空気があたる場所に家具を置かないようにする
以上のことに気をつけながらエアコンを使うようにされると良いとのこと。
窓の対策は
さらに、窓ガラスは熱の流出が住宅の中で最も多く、無断熱の窓がある部屋ではエアコン暖房をつけていても約半分程度の熱が窓から出て行ってしまうことに加え、外の冷たい空気の影響も受けやすいのだとか。
1. ポリカーボネート板を貼る
2. 断熱性の高いカーテンなどを設置
本来ならば高性能なガラスに交換することや、サッシを2重にすることが一番ですが、応急処置的には、上記の対策も有効だと思いますので、実践してみましょう。
寝室の対策
次は「布団内と寝室の寒暖差」が発生する要因と対策です。
1. エアコン暖房を一晩中つけておく
2. 「起床1時間前、室温18~23℃」でタイマー機能を設定する
基本、部屋の温度が18度より下がってはいけないということを覚えてください。
適切な暖房を行う事が大切ですね。
最後に部屋ごとの寒暖差対策とは
特に寒暖差を強く感じる入浴前後の洗面所や浴室では、小型ヒーターや浴室暖房機などを用いてあらかじめ洗面所をあたためておくと良いとしている。
記事では、日本の住宅の断熱性能不足と特有の間取りのために、部屋ごとの寒暖差は簡単に解決することが難しいとのこと。
いつもお伝えしていますとおり、これまでの日本の家はまさにガラパゴス状態で、欧米の先進国に比べて、著しく性能の劣る状態が放置されていました。
確かに、災害大国日本特有の条件や気象条件に対応することも難易度が高いのですが、より人間の健康と生命、さらに省エネを追求した住まいづくりをしなければいけません。
そんな要望に高いレベルでお応え出来るのがRC住宅です。是非一度はご検討ください。