「ペットによる火災事故」にNITEが注意呼びかけ – 防ぐポイントは?
製品評価技術基盤機構(NITE )は3月28日、「ペットによる火災事故」への注意喚起を行った。
2013年度から2022年度までの10年間にNITEに通知された製品事故情報では、ペットによる事故は61件発生し、うち約9割(61件中54件)が火災に至っている。
2024年3月28日 15時37分 マイナビニュース
ペットは悪くありません
これは別にペットが悪いということではありません。人間の生活スタイルを強要されただけであって、なんら悪気を持っているペットはいるはずもありません。
人間が留守中の時に、家中を徘徊できるくらいの自由を与えているご家庭もありますが、それはそれなりに安全対策を考えて上げないといけません。
お宅の水栓はどっちのタイプ
例えば、現在お住まいのキッチンや洗面台で、水出すときにレバーを下げるタイプの水栓をお使いのご家庭も、まだまだ多いかもしれませんが、ちなみにこれは、レバーを下げて水を出すタイプを「下げ吐水」、上げて水を出すタイプを「上げ吐水」といいます。
確か以前の調べでは、2000年4月から混合水栓の規格が、レバーを上げて水を出すタイプの「上げ吐水」に統一されていたかと思いますので、それ以降に取付けられている水栓は「上げ吐水」になっているはずです。
事故を減らせるように
なんでこの話になったかというと、以前の「下げ吐水」タイプでは、ペットがレバーに乗ってしまって水が出しっぱなしになってしまったり、夜中でも留守中でも水が出続けてしまうという事故が多かったようです。
さらに、何かの拍子に物が落ちてレバーが下がってしまい水が出っ放しになるとか、も理由の一つにはあったかもしれませんが、実際は混合水栓の規格の改正を行うにあたり、国際的な標準に合わせたということのようです。
コンロまわりも危険
記事によれば、製品別で件数が最も多いのはガスこんろで、犬や猫が操作ボタンを押したことで発火したと考えられる事故が発生したということです。
次にペット別で件数が最も多いのは猫で、製品全般で事故が発生している。また、猫はIHこんろや太陽光発電用パワーコンディショナー、プリンター等の高い位置にある製品に飛び乗って事故を発生させる傾向があり、猫の高い身体能力も事故に関係していると考えられるということ。
事象別では「ペットがこんろの操作ボタンやスイッチを押したことで発火」したものが最も多く、飼い主が外出時に留守番をしていたペットが死亡する事故も2件発生しているそうです。
事故を防ぐポイントは
記事では、ペットによる事故を防ぐポイントも紹介されていました。
ペットがガスこんろに寄りかかったり、IHこんろの上に登るなどして操作ボタンやスイッチを押してしまうことがありますので、ペットを家に残して出掛ける際は、ガスこんろは元栓を閉めて、IHこんろや電気こんろは主電源を切る必要がありますし、操作ボタンをロックする機能がある場合はロックをかけることでも対策できます。
記事にも書かれていましたが、ペット(特に犬や猫)は行動範囲が広いため、出掛ける際は室内で放し飼いせずにケージに入れておくことも、大切なペットを火災から守るために有効な対策の1つだということです。私もそう思います。
また、日頃からかみつきや排尿場所等のペットの行動習性を把握し、「こんろや暖房器具の周りには、ペットの興味を引くものを置かない」「電気製品を使用しない時はプラグを抜く」「ペットが好む排尿場所付近に電気製品を置かない」等の対策も事故防止に有効だと書かれていました。
全ては飼い主の責任です
今回の記事のような事故もそうですが、比較的若いペットでは興味旺盛で、何でも口にしてしまうことも
あったりしますので、留守中に想像もしなかったものをかじる、食べる、破壊するなどの行動を起こす場合もあります。
誤飲などの事故からもペットを守らなければならないのは、飼い主の責任だと思います。
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