「追加費用が100万円近くになる」 新築を建てるため「築120年の義実家」を解体すると…思わぬ事態で誤算
住宅の新築やリフォームでは、工事開始後に想定外の追加費用が発生することもある。
国民生活センターによると、2024年度の「訪問販売によるリフォーム工事」に関する相談件数は9820件にのぼっており(2025年8月1日発表)、工事中の追加費用や予期せぬトラブルに戸惑うケースがみられる。
2026年5月31日 17時0分 J-CASTニュース
想定外もあり得る
建築やそれに伴う解体工事もまた、想定外の事態ということが発生してしまうことがあるものです。
それでもデフレ経済の時代ではまだリカバリーも容易でしたが、近年のインフレ下では、予算に限りが有る中で調整していく必要がありますので、それは心配事に違い有りません。
築120年は珍しい
今日の記事に書かれていたケースでは、数年前、義実家の建て替え工事で思わぬ事態を経験したということ。当時、こちらの夫婦は、義実家の敷地内に新築を建てる計画を進めていた。解体することになったのは、築120年ほどの古い木造住宅だったそうです。
記事によれば「家自体が少し傾いていて、いつ崩れてもおかしくない状態でした」事前に業者からは、「古い家なので、多少追加費用が発生する可能性があります」と説明されていたという。
住宅ローンや今後の生活費も考え、ある程度余裕をもった予算を組んでいたことから、そこまで大きな問題になるとは思っていなかったそうだ。とのことです。
築120年の木造家屋とは、なかなかの文化財ではないかと思いますが、そこは触れられずに解体出来たということのようですが、それでも中途半端な年式の鉄骨造よりは良いのではないでしょうか。
地中障害
ところが、解体工事が始まって数日後、業者から連絡が入った。「家の下に、大きくて深い空洞があります」最初は意味が分からなかった。
「このままでは新築を建てられず、大量の土を入れて埋め直す必要があると言われました」さらに、空洞の中からは、割れた茶碗や古いゴミのようなものも大量に見つかったそうだ。
「昔は、不要になったものをそのまま埋めていたみたいで、想像以上にいろいろ出てきました」その処理費用も追加で発生すると説明されたという。そして、土の追加や廃棄物処理などを含めた見積額を聞き、夫婦は驚いた。と書かれていました。
そうなんですよね。この年式ですと明治時代からの生活がまだ残っていた頃ですので、家族ごとに地中に埋めて処理をしていたこともあるでしょう。地域によっては農家さんの広い敷地だったりしますと、それはもう文化財としても貴重な資料が出てくることもありますね。
追加費用の発生
今回の記事にあったケースでは、「追加費用が100万円近くになると言われて、『そんなにかかるの?』と顔を見合わせました」その時点で、すでに解体工事は進んでおり、新築計画を止めることは難しかったようだ。
「工事が進むたびに、『また追加費用が出るのでは……』と不安になっていました」無事に新築も完成したものの、「古い家は解体して初めて分かることがある」と実感したそうだ。と書かれていました。
解体工事については、出来るだけ費用を掛けたくないと思うものですが、残念ながら解体に関するコストも着実に上昇していますので、タイムリーな情報収集で現実的なコスト感をつかんでおく必要があります。
業者選びも大切
また、今回のケースのように、先祖代々の土地でも地中の中のことはわからない部分も多いのですが、これが新たに購入した土地の場合では、本当に何が出てくるか想像も出来ません。
これまでに経験したケースでは、2世代前の基礎が出てきたり、杭が残されていたり、産業廃棄物が出てきたり、地域の地主さんに話を聞いたら、100年前はゴミ捨て場だったという場所であったり、都内各所でも埋蔵文化財が発掘されたりしたことがあります。
もちろんこれらは事前にはわからなかったことで、見積には入っていません。したがって追加のお見積ということになります。
また、最近では着工前にアスベスト(石綿)の含有調査を必ず実施して、飛散の無いように確実な施工が求められますので、アスベストの有る無しで、大きく解体費が違ってくる場合があります。
解体工事についても、値段だけで業者を選ぶのは非常に危険です。しっかりとした許認可の取得や現場の管理状況、近隣への配慮、事前の見積と説明など、トラブルを事前に回避出来るよう慎重に選ぶようにしましょう。
解体工事からのご相談もお気軽にお問い合わせください。






