【身近に潜む危険】モバイルバッテリーなど「リチウムイオン電池」火災が相次ぎ消費者庁が注意喚起
全国で相次ぐリチウムイオン電池を原因とした火災。県内でも事例がありました。消費者庁が注意を呼びかけています。
階段から落としたモバイルバッテリー。衝撃を与えた状態で充電すると、発火してしまう可能性が。2日消費者庁が会見を開き、注意を呼びかけました。
2025年10月3日 20時4分 Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
リチウムイオン電池
確かに最近になってニュースなどでよく聞くようになったと思います。リチウムイオン電池はスマートフォン、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンなど、私たちが使用する様々なものに使われていますので、決して他人事ではありませんね。
記事によれば、(消費者庁 消費安全課長)さんのお話しで、「一般的に発火事故の原因として、製品に使用されているリチウムイオン電池が原因になっている可能性がある。消費者庁には製品の発熱・発火・火災の事故情報が寄せられている。」とのことです。
モバイルバッテリー
9月25日未明、東京都杉並区で起きた火事。立ち上る黒煙。真っ赤な炎が勢いよく建物から噴き出しています。通報では…
(”火元”の部屋に住む女性):「モバイルバッテリーから出火して火事です。」との一報だったそうです。
警視庁によりますと、住人の女性がスマホをモバイルバッテリーにつないで充電し、そのまま就寝したといいます。その後、音が聞こえて目が覚めると、モバイルバッテリーが燃えていたということです。女性はモバイルバッテリーからスマホを外し逃げながら通報。首元にやけどをしたということです。
なんとも恐ろし状況ですね。こうなると目の届かないところでの充電はしないようにしなければいけないように思います。
こんな例も・・・
さらに、こちらは消費者庁に寄せられた情報です。
・スマートウオッチを腕につけたまま寝ていたら深夜に突然発火してやけどした
・ワイヤレスイヤホンを充電したまま出かけ、帰宅したら充電器が爆発したようで床が焦げていた
など、リチウムイオン電池が使用されている製品で、発熱や発火などに至ったケースは2020年度から2024年度の間に約2350件確認されています。ということです。
発火の可能性
ではどのようなときに発火する可能性があるのでしょうか。
(消費者庁 消費安全課長)さん、「外部から強い衝撃や圧力が加わることで、ショートと言われる状況だと思います。高温によって内部の化学反応が想定しているよりも一気に進んでしまい、発熱を制御できなくなる。強い衝撃、圧力、熱に弱い。事故発生時の状況でございますが、充電をしている際の事故が多い傾向にあると思います。」と言われています。
比較的小さいサイズのものが多いですし、それを歩きながらとか、何か他のことをしながら扱っていたりしますと、床に落としてしまったりすることもあるのではないでしょうか。衝撃には弱いものという認識を持って注意しながら使用した方が良いでしょう。
廃棄時にも注意
そしてもう一つの注意点ですが、廃棄する際にも注意が必要です。今、全国で相次いでいるのがごみ収集の際の火災です。
2023年度にはごみ処理施設や収集車で消火が必要となった火事が約8500件発生していて、リチウムイオン電池が原因のものも多く含まれているということです。
(消費者庁 消費安全課長)「ごみ収集車、回収の時に機械でごみを中に入れていく。まさに強い圧力、衝撃につながっている。充電したままの電池は高いエネルギーがある。ゴミ処理施設で思わぬ火災につながる可能性がある。安易にほかのごみに混ぜて捨てるようなことはせずに、リチウムイオンが使用されているか確認してほしい。リサイクルマークを参照してもらいたい。リサイクルできるものはリサイクルしてほしい。」と言われていました。
日本人も少しずつ、ゴミの捨て方やマナーを守れない人が増えているように感じます。
ゴミの収集や処理については、子どもの頃からの教育も大切ですし、地域活動でも根気よく周知や指導を続けていかなくてはいけません。
リチウムイオン電池については、現代のインフラを支える重要な部品だと思います。それゆえに流通も多くなりますし、使い方もそれぞれにヘビーな状況も増えることでしょうから、やはり皆さん一人一人が目を離さずに、注意しながら使用していく必要がありそうです。
出来るだけ住まいはRC住宅にしておかれると安心です。