家屋がつぶれ、窓ガラスが割れ…“アメリカ式”巨大竜巻が日本を襲う!識者が明かす“危険地帯”とは
「日本の竜巻が“アメリカ化”しています」
こう語るのは、三重大学大学院の立花義裕教授だ。気候変動、異常気象などに詳しい立花教授は、昨今乱発する巨大竜巻を危惧していた。
2025年10月2日 14時16分 Smart FLASH
アメリカ式
アメリカ式ですか、確かにこれまではアメリカの映画やニュースなどでしか巨大竜巻は見たことがありませんでした。
ところが、日本においても発生する竜巻の規模が、アメリカ化しているということで、教授さんが危惧すると共に注意喚起をされていました。
記事によれば、9月5日、静岡県牧之原市に竜巻が発生。風速は、秒速約75mとされ甚大な被害をもたらした。19日には茨城県つくば市でも発生し、家がつぶれるなどの惨状になった。さらに2日後の21日には北海道の新ひだか町でも竜巻とみられる突風で窓ガラスが割れ、ケガ人も出ている。立花教授は、この一連の被害をこう見ていた。
「牧之原の竜巻などは、おそらく過去最強だと思います。私も現地に行きましたが、鉄骨住宅で2階などの壁面が吹き飛ばされたり、車が転がっていたりと、威力の強さを感じました。威力は、“アメリカ級”のものと言ってもよいと思います。とのこと。
すでにアメリカ化が現実となっていて、その被害もこれまでにない状況だったということです。
発生原因は
この強力な竜巻が発生する原因としては、地球温暖化が挙げられるということで、日本周辺の海面水温が、平年と比べて今年は3℃ほど高いのだそうです。
さらに記事によれば、そもそも竜巻は、地上近くで発生した小さな渦が、発達した積乱雲の上昇気流によって引き上げられることで発生します。今年は猛暑の影響で、海から水蒸気が大量に上がってきています。積乱雲というのは、水蒸気が多ければ多いほど強度が増し、より強い積乱雲であるほど竜巻も強くなりますから、牧之原を始めとした強力な竜巻の原因となるんです。ということです。
教授いわく、一般的に竜巻は9月にもっとも多く発生します。しかし今年の猛暑を考えると、10月も9月と同じくらいの気温になることが考えられますから、私は本格襲来は10月と見ています。書かれていました。
日本の危険地帯とは
次に、具体的に巨大竜巻が発生する“危険地帯”はあるのだろうかという問いに関しては、「竜巻は海で発生しがちなので、海に囲まれた日本は、言ってしまえばどこもかしこも危険地帯です。しかし、いちばんはやはり関東平野でしょう。と言われています。
関東平野は、まさにアメリカのミニチュア版ですね。南と東は海で、北と西は山ですし、なんといっても日本一の平野です。同じ理由で次に危険なのは、水温が高い黒潮に面している太平洋側でしょう。特に、濃尾平野、静岡沿岸、高知平野、宮崎平野などでしょうか。と書かれていました。
竜巻の予兆
では、こうした竜巻の予兆のようなものはあるのだろうか。
竜巻が起こる場所は決まって低気圧になるため、電線などの音が鳴るんです。あとは耳鳴りがしたり、飛行機に乗ったときのように耳が詰まることもあります。こうした感覚になったら、竜巻が直ぐそばまで来ているサインで,数分以内に竜巻に遭遇する可能性がありますから、すぐに逃げて下さい。
後は、真っ黒い雲が見えたり、急に冷たい風が吹いたり、雷が頻繁に鳴ったら、積乱雲の発生の予兆ですから、これに伴って竜巻が発生する可能性があります。竜巻は箇所としては小さすぎるため、気象レーダーでは見えないんです。だから、こうした予兆を個人でキャッチしていくしかないんですね。と書かれていました。
避難と対策
実際に竜巻が来ると窓ガラスが割れますから、まずは窓がない部屋に逃げ込むことです。いちばんよいのはトイレや浴室、廊下などです。ともありました。
これまでの日本の住宅では、地震対策として軽い家が良いとされていましたし、さらに屋根は一層軽くすることを望まれてきましたので、竜巻や台風などにはほとんど対抗出来ません。
自然災害に備えるなら、住まいはRC住宅にされることをお勧めいたします。