都市部のマンション住民を苦しめる《クルマ離れの加速》…ガラガラの機械式駐車場が示す「マンションの暗い未来」
住宅ローンの変動金利は上昇局面を迎えている。ただ、ローン支払額の急増を抑える独自ルールを設ける銀行もあるため、月々の負担増は数千円から1万円程度に収まるケースが少なくない。
一方、深刻なのは、こうした緩和措置のない修繕積立金や管理費の値上げだ。
昨今の物価・人件費の高騰を受け、これら維持費が月額で2倍、3倍に跳ね上がる事例も今や珍しくない。金利上昇よりも先にこの「もう一つの値上げ」が家計を圧迫し始めているという切実な声も上がっており、ローン金利以上の脅威として家計に重くのしかかっている。
2026年4月27日 7時0分 現代ビジネス
マンションの機械式駐車場
前回もここでは駐車場を話題にしていたところですが、今日も駐車場に関する話題です。
その内容は分譲マンションによくある設備で、機械式駐車場の取り扱いについて、かなり困った状況にあるようです。
更新費用が問題
記事によれば、管理費と修繕積立金の両面で物価上昇の影響が広がる中、もう一つ、多くの管理組合が見落としがちなリスクがある。機械式駐車場の更新費用だ。
長期修繕計画の見直しを依頼されて現場に入ると、実は最大の課題が建物の修繕工事ではなく機械式駐車場にあった、と判明するケースが増えている。ということです。
以前ですと、限られたスペースで住戸数分の台数を確保するために、1台のスペースで上下合わせて4台のパレットを設けたりして、苦労の末規定の台数を確保していました。
修繕積立金不足も
さらに記事では、特に築20年を超えたマンションの場合、2回目・3回目の大規模修繕工事にエレベーターや給排水管の更新が重なる時期を迎える。そこに機械式駐車場の更新が加わることで、修繕積立金の不足額が一気に膨れ上がってしまうことになる。
そして更新費用の高騰も著しい。かつて一般的なタイプの機械式駐車場であれば、1パレット(1区画)あたり約100万円が相場とされていたが、現在では150万円程度の見積もりも珍しくない。仮に100区画の駐車場であれば、更新だけで1億5000万円規模の出費になる計算だ。と書かれていました。
今日現在でも、日々工事費や建材について、工場出荷の遅延や値上げのアナウンスが各メーカーより届いていますが、新築のみならずリフォームや修繕などの工事においても、この傾向はまだ続くと予想されていますので、恐らく日本におけるモノづくりとしては、今日が最安値であり今後はどのくらいのペースで値上げが実施されるのかということになります。
となれば、築年数によっては当初の設定よりも大規模修繕の予算が、相当のマイナスになることも予想が付きますね。その時期に所有者の皆さんが一致団結して一時的な費用負担を了解してくれると良いのですが。
クルマ離れで利用者減
次に書かれていたのは、問題をさらに複雑にしているのが、クルマ離れによる空き区画の増加である。
中でも都市部の共働き夫婦や単身世帯が多いマンションでは、駐車場の契約率が年々低下している。駐車場使用料は管理費や修繕積立金の貴重な収入源である場合が多く、空きが増えるほど収入が減り、積立金の不足に拍車がかかる。
しかも、多くの自治体が建設時に一定台数の駐車場確保を義務づける「附置義務」を課しているため、需要が減っても簡単には台数を縮小できない……というジレンマも抱えている。とのことです。
確かに、近所の駅に近い分譲マンションでは、立体駐車場を解体して平置きにしていましたが、それも立体駐車場の維持管理よりも解体した方が有利という判断だったのでしょう。
資産価値とガレージ
分譲マンションの難しいところは、やはり個人の意思だけでは物事が進まず、管理組合の健全な運営の上で、承認を得られなければ時間だけが過ぎていく状況になってしまうところでしょう。
結果として、修繕が進まずメンテナンスも行われなければ、劣化が進みますので必然的に資産価値も低下してしまうことになる可能性があります。
記事にもありましたが、駐車場を使う住民は設備の更新を求め、使わない住民はコストの負担に慎重になる。利害が対立する中で合意形成が難航し、検討が1年以上にわたって止まっているマンションも珍しくない。そうです。
もちろん分譲マンションの良い点もありますが、こと資産性や自由度を考えると一戸建ての方が有利に思えますし、さらにお車を大切にされるのであれば、ガレージが欲しいですね。






