月に住まうという研究の回答。資材は月にあるもの使いましょう
これがいちばん未来の家。だって「月の砂」製だもの。
レゴリスというものをご存じですか? 月の表面を覆う細かい砂や岩のことで、アメリカ航空宇宙局による「アポロ計画」が持ち帰ったサンプルをもとに詳しく分析されてきました。
2026年3月13日 22時0分 ギズモード・ジャパン
より早い時代の変化
本当に、時代の変化スピードが加速していますので、昨日まで想像も出来なかったことが簡単に出来るようになっていたり、さっきまでの常識が通用しなくなっていたりしますので、多少のことではびっくりしないようになっているかもしれません。
そんな時代ですが、いよいよ人類が月に住んで、常駐するようになる日が近づいてきたということを感じるニュースです。
3Dプリントと材料
記事によれば、そのレゴリスを使って、月面に直接建物を3Dプリントしてしまおうという研究が、いよいよ具体的な段階に入ってきています。
オハイオ州立大学の研究チームが発表した論文によると、月面高地の模擬レゴリス(LHS-1)を素材に特殊なレーザー3Dプリンティング法を使うことで、放射線や過酷な月面環境にも耐えうる硬化建材を作り出せることが確認されました。論文は学術誌『Acta Astronautica』に掲載されています。
放射線や月面環境に耐えられる素材って、相当凄いものだと想像しますが、それが3Dプリンターで噴射できたり、その後に硬化するなんて、まさに夢のような材料ではないでしょうか。
次世代RC造
さらに、実験では模擬レゴリスをレーザーで溶かして層を積み重ね、ステンレス鋼やガラス製のベース面に融着させる手法を採用。また、アルミナ・ケイ酸塩セラミックという素材への密着性が特に高いことも発見されており、これは両素材が結晶を形成し、耐熱性と機械的強度を高めるためであると考えられています。
また、3Dプリントの品質は大気中の酸素濃度、レーザー出力、印刷速度などの環境要因にも左右されることも分かりました。とのことです。
これも嬉しい特性で、異素材に密着して結晶を形成することで、耐熱性や高度を高めることが出来るということは、これまさに現代の鉄筋コンクリートの考え方そのままと言えますね。
鉄筋コンクリートもコンクリートという流動性のある生コンを鋳型に流し込んで固めますが、その際に弱点を補完するために鉄筋を入れてあるわけです。
本来なら、月で求められる性能もRC(鉄筋コンクリート)造であれば、放射能や熱に対する耐久性も問題無いはずなんですけど、これら鉄筋や生コンなどの材料を月に運ぶということが難しいことなんです。
そこで、なぜ今回のこの技術が重要かというと、できるだけ地球から荷物を運ばなくていい月面基地を作るためなのです。
世界の宇宙開発と地球での転用
記事に書かれていたのは、NASAのアルテミス計画が目指す月南極への恒久的な有人拠点、そしてESA(欧州宇宙機関)や中国、ロシアも構想中の月面基地における全計画において、現地調達は不可欠な要素になっています。
物資の補給は不定期で、地球から到着するまでに何日もかかることを考えると、月にあるもので賄う発想は、ほぼ必須でしょう。
研究の共同著者である機械・航空宇宙工学に長けたSarah Wolff准教授は、「資源が極端に乏しい環境でものを作れるなら、それは地球上でのサステナビリティにも直結する。宇宙で製造できるなら、地球でもより少ない資源でものを作れるようになる」と語っています。とありました。
これはもしかすると、将来地球における高性能建築を建築する際に、現在はRC造で対応していますが、より高性能な素材が使えるようになるかもしれません。
そんな時代になっても、私達のRC住宅を造る技術はきっとお役にたてると思いますし、今回の素材に限らず、より良い建物にするために、研究と開発を続けていきたいと思います。
今ならRC住宅がオススメです。






