家づくり講座第568回
急激に空気が乾燥してきましたね、お肌の乾燥対策も忘れずに。それでは土曜日恒例の家づくり講座第568回をお届けいたします。どうぞお付き合いください。
性能は大事
さて、寒さが厳しくなると、暖かい家づくりに憧れますよね。
暖房費が安く、室内の温度差が無い新居なんて、もう最高です。
となると、構造や工法など、住まいの性能を高める方法が気になります。
もちろん、それらを調べるのは大切なことです。
暮らし方はもっと大事
しかし、新居という『ハコ』を追求するより大切なことがあります。
それは、新居で暮らしている様子をイメージすることです。
詳細にイメージすれば、より暮らしに合った家づくりができます。
想像することから
たとえば、寒い日に帰宅したあなたの様子を想像してみましょう。
長めのダウンコートは玄関のクローゼットへ。そのクローゼットは、家族のアウターウェアを収納するのに十分な大きさです。
花粉の時期は、近くに置いた空気清浄機がアウターの花粉を取り去ってくれます。
玄関は広めに設けたので、空気洗浄機を置いても邪魔になりません。
次に、洗面所で手洗いうがい。インフルエンザなどの家庭内感染を防ぐため、家族の数だけタオルハンガーを壁に設け、専用のタオルを使っています。もちろん、うがい用のコップも家族の数だけあります。(コップの収納方法は?)
次は夕食の支度です。(外出着のまま調理する?着替えるなら部屋着と外出着はどこにどう置いている?エプロンは?)
その間、子供たちは暖房の効いた部屋で、ダイニングテーブルで宿題をします。(暖房方法は?テーブルの種類や大きさは?その場所はリビング?ダイニング?子ども部屋?)
甘えん坊のペットが邪魔をするので、宿題が終わるまでゲージに入れます。(ペットの種類や大きさは?ゲージの大きさや置く場所は?)
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というように、順を追って具体的に思い描いてみましょう。すると、部屋の広さや配置、収納スペースの位置や大きさなど、あなたが望む新居の様子が見えてくることでしょう。
数字だけでは解決しません
暮らし方を考慮しない「リビングは〇畳、キッチンは最近流行の…」という考え方で組み立てると、使い勝手が悪く、満足度の低い間取りになることがあります。
窓の位置や大きさも、漠然と考えてはいけません。日差しの向きや量、外からの視線なども、時間帯を変えながらイメージしてみましょう。
そういえば、『具体的にイメージする』という方法は、目標達成に良い影響を与えると聞いたことがあります。
家づくりで『具体的にイメージする』というスキルを磨けば、ダイエットや貯蓄など、ほかの目標達成にも役立つかもしれません。
これはもう、試すしかありませんね。ご不明な点はお気軽にご相談ください。






