インテリアから考えるわが家の「防災対策」。備えが役立つのは、命あってこそ
地震の多い日本。常にインテリアも防災対策を意識してみませんか。ESSEフレンズエディターで防災士の資格をもつ堀中里香さんが、自宅で実践している安全対策について語ります。
地震や豪雨など、災害が絶えない日本では、いざというときのために備えておく必要があります。でも、その備えが役に立つのは、命があってこそ。災害時の備蓄の準備と一緒に、家の中の安全対策についても確認するようにしています。今回はそのうちのいくつかをご紹介します。
2025年10月8日 16時0分 ESSE-online
備えは命あってこそ
きっと誰もが自分は大丈夫と思われているに違いありません。まさか自然災害の被災者となるなんて、想像することも難しいかもしれません。ましてや備蓄しておいたものが使えないなんて。
備えあれば憂なしではあるものの、その備えが有効なものであったか、憂を感じずに済んで良かったと思えることが重要なんですね。
防災士さんの安全対策は寝室から
今日の記事では、防災士という著者さんが命あってこその、自宅での安全対策を紹介されていましたので、参考にさせていただきましょう。
まずは寝室。寝ている間は反応が遅れるため、なにかが起きる可能性はできる限り減らしておきたいものです。
わが家の寝室は、大きな家具を置くのをやめました。照明も夜中の地震を意識して、ペンダントタイプから揺れの影響を受けにくいシーリングタイプに変更しました。
窓には雨戸とガラス飛散防止フィルムで、台風でなにかが飛んできても被害が少なくすむよう対策しています。物干し竿など外にあるものは、どこかに飛んでいかないように固定しています。と書かれていました。
災害はいつ何時発生するかわかりません。早朝深夜の場合もありますので、就寝中であればそのまま家具の下敷きになってしまうことも考えられますので、倒れたり飛ぶようなものは置いておかないということが大切ですね。
キッチンはモノの固定
次に気にしたいのがキッチン。なによりやっておきたいのが、冷蔵庫の固定です。重心が高く転倒しやすい冷蔵庫は、専用の固定ベルトを活用し固定しています。いざというときのケガの予防や避難経路確保はもちろん、冷蔵庫内の食料を守ることにもつながります。
冷蔵庫以外の家具や家電についても、できる限り固定しておくのがおすすめです。固定されていれば、地震のときに落下や転倒しないだけでなく、浸水時に浮いてしまって避難の妨げになる、なんてこともありません。
そうですね。キッチンには鋭利な道具や重量のあるもの、割れたら危険なものなどもありますので、とにかく飛散しないようにしておくことが必要でしょう。また、電気製品も多いことからコンセントの抜き差しや状態を確認できると良いと思います。
浴室の対策はマグネットで
続いて記事にあったのは、東日本大震災のとき、陶器のシャンプーボトルが窓辺から落下して、お風呂のフタにひびが! それ以来、浴室内のものはなるべく軽いものに。加えてできる限りものを減らしたら、日々の掃除や片付けもラクになって一石二鳥です。
シャンプーやリンスのボトルはプラスチックに変更し、さらにマグネットで壁づけに。停電になっても灯りを確保できるよう、窓辺にソーラーライトを常備。空気で膨らませるタイプなので、たとえ落ちてきても安全です。とのこと。
入浴中の被災は出来れば避けたいところですが、これももちろん選択する権利はありません。停電時の明かり確保は確かに必要なことだと思います。
高齢者やペットも命が優先
今日の記事では、せっかく備蓄を準備しても、災害が起きたときに無事でいられないと備蓄の使用もできません。命を守る対策として、著者さんが家で実践していることを一部ご紹介いただきました。
もちろんこれだけに限らず、ペット対策や高齢者対策など各ご家庭ごとに条件も違いますので、完璧ということにはならないかもしれません。とにかく大切な家族と財産を守ることが第一です。
想像してください。RC住宅に住むことで得られる絶対的な安心感を。