「休日は家でのんびり過ごす人」ほど疲れやすい…現代人がいつもぐったりしている医学的理由
疲れを取るにはどうすればいいのか。東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長は「疲れを解消するには、家で1日まったく何もしないで過ごすより、軽い運動をしたほうがいい。また、スマホは脳疲労の原因になるので、リフレッシュ時間には使わないほうがいい」という――。
2023年4月27日 10時15分 プレジデントオンライン
GWのご予定は?
明日からのGW、まずは前半ゆっくりして、後半に活動の予定とか、眠気が無くなるまで睡眠を続けてみるとか、お部屋でマンガやゲーム、動画鑑賞で過ごすなど、とにかくカラダを動かしたくないとお考えの方に、お伝えしておかなくてはいけません。
日頃からウイークデーに全開で頑張っておられる方では、週末のお休みで少しでも回復を試みていることと思いますが、その方法については間違った思い込みもあるのではないでしょうか。
例えば、「まずは疲れを癒したいから、とにかく休む!」「何もしないでのんびり過ごす!」
そんな声が聞こえてきそうですが、記事では、それではかえって翌日、翌週に疲れを持ち越すことになりかねませんということ。
体を動かして回復
“今感じている疲れ”を対症療法的にすばやく解消する手段として、著者さんが取り入れているのが「動的回復法」というメソッドだそうです。これは、文字どおり、体を動かして回復をはかるという方法。
「1日まったく体を動かさないのはよくない」のは事実です。その理由を次のように説明しています。
「『疲れないために、じっとしている』よりも、体を軽く動かしたほうが、血液の流れが促進されて脳と筋肉にたくさん酸素を送ることができ、疲労物質の滞留を防ぐことができるのです」
そう言われると確かに新陳代謝を促進するためには、じっとしているより少し動くことが大切な気もしますね。
さらに記事では「脳(中枢神経)はそもそも『体を移動させる』ためにできていて、原始時代からその構造はあまり変わっていないそうです。
つまり、人は動きつづけているのが本来の姿ということ。(中略)『働きすぎて疲れた日』は、『体を動かせていない日』であることも多いはず。だからこそ、軽い運動で疲れを取るのが効果的です」と書かれていました。
ほどほどが大事
ここで大切なのは、“軽く”体を動かすということだそうです。まったく動かさないのもよくないですが、何事もやりすぎもよくありません。「ほどほど」が大事ということです。
記事に書かれていたのは、どのぐらいが「ほどほど」かというと、一例として「『ゆっくり走る』『泳ぐ』という軽めの有酸素運動を20~30分すると、血行がよくなって、筋肉のこりがほぐれていく」と著者さんが紹介してくれていました。
自律神経で疲労回復
次に他の医師が書かれていたのは、体を動かすことの大切さを「セロトニン」という脳内物質の観点から説明しているという内容で、脳の疲れとの関連でいえば、自律神経の働きを調節してくれる作用があるので、セロトニンがしっかり分泌されると、疲れをやわらげてくれるとも言えるそうです。
医師の先生が提唱する、セロトニン神経(セロトニンをつくり、脳内に分泌させる神経)を活性化する方法、すなわち「セロ活」の極意がシンプルに紹介されていました。
それは、太陽の光を浴びること、そして、リズム運動をすること。リズム運動といっても、難しく考える必要はなく、リズムよく歩くことも、立派なリズム運動ということです。
ですから、スロージョギングやウォーキングのような“ほどほどの運動”は、脳内でセロトニンを増やして、疲れた自律神経の働きを調節する意味でも疲労回復におすすめなのだそうです。
脳の疲れを癒やすなら
最後にもう一つ、先生が「脳内のストレス解消の秘薬」として紹介しているのがオキシトシンという物質だそうです。これも脳内で分泌される神経伝達物質の一つで、脳内のストレス中枢を鎮める作用があり、それはつまり、オキシトシンが十分に出ると脳の疲れも癒されるということ。
そしてこのオキシトシンを分泌する方法として、よく知られているのは「心地よいスキンシップ」だそうです。例えば、子どもと遊ぶ、ペットとたわむれる、心地よく誰かとおしゃべりする、などだそうです。
医学的なことはもちろん専門外ですのでわかりませんが、経験則としてわかるのは、肉体的な疲労も精神的な充実があれば十分癒されるということでしょうか。
GWを利用されて帰省したり、久しぶりの家族旅行というご家庭も多いと思います。くれぐれも安全第一で、子どもや孫、ペットと適度に戯れて、日頃の疲れを少しでも解消してください。
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