レンジ内の汚れが発火、アルミホイル温め溶解…急増する電子レンジ火災への対処法
11月9日は「119番の日」――。
防災意識を高めるために消防庁が毎年告知しているもので、同日から15日は秋の火災予防運動を実施。女優の河北麻友子(32)も“防災”を呼びかけているが……。
「そんななか近年急増しているのが『電子レンジ火災』です。2022年までの10年間で東京消防庁管内で起きた電子レンジに関連する火災は、約3倍に増加しているんです」
2024年11月8日 11時0分 女性自身
秋の火災予防運動
明日は119番の日ということで、秋の火災予防運動が始まるようです。
毎年のことですが、この時期から毎日のニュースで火災の報道が増えてくるんですよね。今年は秋があったのか無かったのかわかりませんが、急に冷え込んできましたので慌てて暖房機器を出した方も多いと思います。まずはしっかりと安全確認を行ってください。
電子レンジから出火します
そこで、東京消防庁発表の「電子レンジ火災の件数」によれば、2013年の29件か2022年は84件と急増しているのだそうです。
記事では、製品事故の情報を調査・分析して、情報発信するNITE(製品評価技術基盤機構)製品安全広報課さんが話す。 「NITEに通知される製品事故情報のうち、電子レンジにまつわる事故は年間30件近くあります。最近はSNSでも『ヒヤリハット』報告が増加しているようです」とありました。
NITEに2023年までの5年間で寄せられた電子レンジ事故149件中、消火活動が必要となった「火災事故」は132件も起きているということ。
「電子レンジから出火して、やけどを負ったり周囲に燃え移ったり、建物が全焼したケースもあります。治療が30日以内の軽傷事故が6件、治療に30日以上かかった重傷事故が1件、死亡事故も1件起きているんです」
「タイパ(=タイムパフォーマンス)志向の高まりで、手間をかけない『ずぼら調理』が人気ですが、誤った使用方法が大きな事故につながる恐れがあります」と書かれていました。
事故の事例
いくつか実際に発生した事例も書かれていました。
例えば、「電子レンジが爆発した」と北見市のアパートの住人から通報後、2階の部屋がほぼ全焼し、親子とみられる女性2人が死亡。その後の調べで、居間に置かれていたレンジの中から「カップ麺の容器」とみられるものが見つかっていたという。
「商品パッケージには、『電子レンジ調理不可』などと注意事項が記されている場合があります。取説と同様、よく確認しましょう」
次のケースは、電子レンジ付近から出火して周辺を焼損、1名が重傷。
「パックご飯をあたためる際、長時間加熱しすぎて火災が発生したと思われます。気道にやけどを負う重傷だったと報告されています」
さらにこんなケースも、使用中の電子レンジから発火し周辺を焼損して2名が軽傷。
「冷凍唐揚げを加熱しすぎて、レンジの扉を開けた途端、庫内に酸素が入って、その勢いで炎が大きくなったと思われます」
これらのケースでは、やはり機器を正しい使い方で使われていないのが原因となっています。多くの方が電気は安全と思っていたり、電気から火災を想像出来ていないことも要因かもしれません。
レンチンの注意点
記事にあったレンチンの注意点は以下の3つ。
【1】使用前に取説を確認
【2】あたための際、具材の様子を見ながら加熱
【3】使用後、こまめに掃除
また、「最近はSNSで時短の裏技も出回っているようですが、取説や注意事項を読むなど、安全のための手間は省かないようにしましょう」とも書かれていました。
いくら時短出来たとしても、多くのリスクを伴ってはいけません。無理なタイパの追求は控えるようにしましょう。
燃えない家で安全に暮らすなら、住まいはRC住宅がオススメです。