転んだだけでやけど、アスファルトの温度82度にも 酷暑の米アリゾナ州
(CNN)猛烈な暑さが続く米アリゾナ州マリコパ郡で、重いやけどを負って救急搬送される患者が急増している。ここ3~4週間は記録的な熱波に見舞われ、道路で転んだだけでやけどを負う人が続出した。
「夏は繁忙期なので予想はしていたが、これは本当に異常だ。患者の多さも、重傷者の多さも。けがの程度ははるかに重い」。同地の病院で熱傷の治療にあたるケビン・フォスター医師はそう語る。「患者の数も、重傷者の数も増えている。理由は説明がつかない」
2023年7月25日 12時27分 CNN.co.jp
異常が常態化
やはり世界的な異常気象ということなんでしょうけど、これが常態化すればそれは異常ではなくなりますので、もう少しの辛抱です。
とか言っている場合ではありません。日本でも今年は梅雨明け前から酷暑に見舞われていますから、まだまだ暑くなる可能性があります。
地球はひとつですから
記事によれば、現地20日の気温は約48度を観測し、州都フェニックスの気温は22日まで6日連続で46度を上回った。23日には最高気温が約45.5度まで下がり、猛暑はやや和らいだ。と書かれていました。
って、45.5度に下がった場合にやや和らいだということではありません。
また、この他にも7月の世界各地の記録では、スペインで44.5度、ギリシャでも45.7度とか、さらに中国では52.5度、極めつけはアメリカのデスバレーで54.0度の記録があったそうです。
人にとっては災害
もう何度でもいい感じですが、実際にこれだけの高温になれば当然いろいろな不具合も発生することが予想されますね。
記事ではこの病院で熱傷病棟の45床が満床になり、3分の1は地面に転んでやけどを負った患者が占めているということ。さらに集中治療室(ICU)にもやけどの患者が入院しており、およそ半分は転んでやけどした患者だそうです。
もう道で転ぶことが大惨事につながってしまうようになるんですね。もちろん高齢者や乳幼児を安易に外に出すわけにはいきません。
外出不可に
さらにアリゾナ州の専門家によると、地面に皮膚が触れれば危険な状態にある。特にアスファルトは太陽の光を吸収して熱せられ、日没後も熱がこもった状態が続くとし、医師は、アリゾナ州では夏の晴れて暑い日や夏の午後は、アスファルトの温度が82度になることもあり、ほんの一瞬触れただけでも重いやけどを負いかねないと言われていました。
舗装道路に10~20分間接触すれば「皮膚が完全に破壊され」、皮膚の深部まで達するレベル3のやけどを負うこともあるそうで、そうした患者は住宅火災に遭った人のようなやけどを負っているということです。
記録更新って
そんな米国では、24日も各地で3500万人あまりを対象とする熱波警報が出されたそうです。米海洋大気局(NOAA)によると、熱波の記録を更新したり記録に並んだりした回数は、過去30日で5000回を超えているということですので、まさに記録は塗り替えられるためにあると言えそうです。
そんな記録更新はいらないんですけどね。
動物たちも
また、米獣医師会の会長によると、動物も熱いアスファルトの上を歩けばやけどを負うことがある。それを防ぐためには猫は外へ出さず、犬は早朝または夜遅くに散歩させる必要があり、早朝がベストだと言われていました。
我が家では、犬の朝の散歩は6時台なんですけど、明日からは5時台にちょっと早めてあげようかと思います。
皆様におかれましても、どうか無理の無いように遠慮無くエアコンを使って頂き、安全快適にお過ごしくださいませ。
災害に強い住まいなら、RC住宅がオススメです。