高齢者の「転倒事故」急増…救急搬送の高齢者は“年間約6万7000人” 発生場所の約6割“家の中” 消防庁「腰掛けて着替え」「適度な運動」などを推奨
高齢者の転倒事故が増加していて、2023年には約6万7000人が救急搬送されている。
特に自宅での転倒が多く、身近なリスクとなっている。
東京消防庁は、高齢者の転倒リスクを減らすため、日常的な予防を推奨している。
2024年10月9日 14時0分 FNNプライムオンライン
高齢者の骨折
先日は弊社のOBオーナー様からお電話があり、ご高齢のお母様が骨折されたとのことで、大変心配をされていました。早速ご自宅に対策をされたいとのご相談でした。
私の両親も今は自分たちで生活が出来ていますが、どちらかが骨折したりしますと、一方にかなりの負担が増えてしまうでしょうから、とにかく怪我に注意して暮らして欲しいと思います。
というか、自分も最近は歩くスピードが遅くなった感じがしたり、足が上がっていないのかつまずくことがあったり、立ったままでの靴下を履くのは危険だと感じたりします。
上皇后さま
数日前から報道にありましたが、赤坂御用地のお住まいで転倒され、大腿(だいたい)骨を骨折した上皇后美智子さまだが、手術は8日午前、無事に終了したということで、ちょっと安心しましたね。
美智子さまは89歳。実は東京消防庁によると、このところ高齢の方の転倒事故が増えているということ。
記事では、キャスターが街で声を聞くと、美智子さまのけがのニュースを聞いた皆さんも、自分に忍び寄る転倒のリスクを心配していたそうです。
キャスター:上皇后さまが、けがされたとありましたけど、どう聞きました?
70代:人ごとじゃない。76歳だけど、転ぶとすぐ骨折したり、動けなくなっちゃう。
家でころぶ
本当に他人事ではありませんね。最近の高齢者は皆さんお若く感じられますが、記事にもありましたように、大変多くの人達が救急搬送されていたということですので、決して気を抜いてはいけません。
東京消防庁によると、2023年に「ころぶ」事故で救急搬送された高齢者は、約6万7000人にのぼるということでした。しかも、転ぶ事故の発生場所は、約6割が住宅など住んでいる場所で、家の中でも注意が必要だということ。
家が安全な場所であって欲しいと思いながら、住まいづくりのお手伝いをさせて頂いていますが、全てをバリアフリーにすれば良いとか、手すりを付ければ良いというような、単純な話ではないと思います。
筋力を維持することもとても大切なことですし、ストレスなく安全に暮らせるような住まいづくりを考える必要があるのではないでしょうか。
転倒対策は
記事では、高齢者の転倒事故を減らすにはどうすれば良いのでしょうか。東京消防庁に聞いてみると、一般論として、1人1人が簡単にできる対策があると言います。
東京消防庁防災安全課・消防司令:
大きく気をつけていただきたいのが3点。
1つ目は、靴下やズボンをはくときは無理に片足立ちせずに、腰掛けて着替えてください。
2つ目は、いすやベッドから立ち上がるときは、近くのものにしっかりつかまってから立ち上がるように気をつけてください。
3つ目は、適度な運動を続け、体力をつけ、つま先を上げて歩くように意識しましょう。
という対策を教えてくれていました。
ハード面で出来ることももちろんありますが、自分の体力を冷静に判断してそれ相応の生活スタイルに変えていくことも必要ですし、日頃から油断せずに毎日少しずつでも運動を続けていくことが大切なようですね。
高齢者に優しい家を建てるなら、RCdesignまでお気軽にご相談ください。