コストコVS某メーカーのトイレットペーパー、水に溶けにくいのはどっち?住宅のプロが検証した結果
トイレットペーパーをトイレに流し、どれほどスムーズに流れて溶けるかを住宅設備会社の社長が自ら検証している動画がX(Twitter)で話題になっている。
2024年2月7日 12時0分 Togetterオリジナル
トイレは大事です
世の中、私達が知らないところで、全く予想外のことが話題になっていたりするものですが、今日の記事ではトイレットペーパーの溶けやすさについてです。
日常生活ではあまり気にすることでもないように思いますが、これが一旦トイレの排水が詰まってしまったりすると、改めてトイレが使えないことの不便さを思い知ることになります。
詰まりやすい?
記事にあったのは、実はコストコで販売されているトイレットペーパーは以前から「排水時に詰まりやすい」との声もあり、トラブルに見舞われたという投稿をX上でも見かけることがある。そのため「本当に詰まりやすいのか」が気になっている人も少なくないようだ。ということです。
そこで検証を行ったのは住宅設備会社を経営するかわちゃんさんという方。今回話題となっている検証内容は「コストコで販売されているトイレットペーパー」と、ドン・キホーテで買ってきたという「日本のメーカーのトイレットペーパー」。どちらも国産品です。
白い方がコストコです!ピンクがドンキーで売ってるやつでした!白と白だとわかりずらいので、色分けしてますということで、実験をされていました。
溶け難い
動画を見ると、白いペーパーはやや形が残っているようだが、ピンクのペーパーはかなりドロリと溶けているように見える。
実験を行った本人によれば、動画ではわかりづらいんですが、コストコのトイレットペーパーは溶けてないので重い感じがして、ピンクのペーパーは流した瞬間から溶けていきました。ということ。
実験の結果としては、やはりコストコのものは若干溶けにくいということのようでした。が、だからといってすぐに詰まるかというと、そうばかりとは言えないように思います。
使い続けても良いか
記事では、詰まりやすいと言われているトイレットペーパーを使い続けるとどうなるのでしょうか。という問いもありました。
地方や郊外で一般的な浄化槽を使っている場合や、排水の勾配が築年数を経て経年劣化で悪くなってしまった場合は、流れが悪くなり詰まりやすくなります。という解答でした。
詰まりの原因はいろいろ
また、トイレットペーパーに関係なく、トイレが詰まりやすくなる主な原因にはどんなものがありますか。という問いもありました。
家が広いと排水管も長くなるので、水だけ先に流れて汚物が途中で止まってしまうということもあります。また、ご家族に血圧や糖尿病の薬を飲んでいる方がいると、薬の成分が原因で便が流れにくくなることもあります。という解答もありました。
近年、トイレの排水管が詰まってしまうという現象が、増えているということでもないかと思いますが、それでも定期的にご相談を頂くことがありますので、全体的には微増していたりするかもしれません。
節水の弊害
実は数年前から業界で問題視されているのは、このトイレットペーパーが原因ということよりも、実は便器の節水化が進められた影響ではないかということ。
全ての排水管が垂直に落下するだけならいいんですけど、横に移動する配管内では、汚物などの固形物を水の勢いで運んでいるのですが、便器の排水時に使われる水の量が劇的に少なくなってきましたので、長い距離を運ぶために必要な水量を満たしていないのかもしれません。
また、ファミリー世代のお宅なら毎日湯船の排水をされるタイミングがありますが、単身者さんの場合はシャワーだけだったり、食器も使わないこともあったりすると、ある程度まとまった水量が流されることがない場合もあり、排水が詰まってしまう可能性が高まると思われます。
排水管の詰まりにくい設計を心がけながらも、正しい住まいの使い方を身につけて頂き、安全で快適に暮らして欲しいと思います。
住まいと暮らしのご相談はRCdesignまでお気軽にどうぞ。