蚊やゴキブリの遺影を前にお焼香…アース製薬が“虫供養”を行うワケ「感謝と懺悔の気持ちと向き合う大切な日」
「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがある。どんなに小さく弱い虫、者でもそれ相応の命があるのだから、粗末に扱ってはならないという例えだが、これを体現しているイベントがある。
それが殺虫剤・防虫剤など虫ケア用品の製造・販売をおこなうアース製薬の虫供養だ。
2023年2月17日 7時30分 オリコン
日本の心
これはなかなか素晴らしい行いではないでしょうか。
日本人らしいとも言えると思いますが、八百万の神様を信仰できる私たちは、動植物はもちろんのこと身の回りにある物体にも魂が宿っていると考えることも出来る、世界的にも珍しい国民性かもしれません。
記事によれば、この虫供養とは読んで字の通り、虫ケア用品などを開発する際に効力試験に貢献する虫たちへの鎮魂の気持ちを込めて供養を行うもので、実際にお寺の大広間で、蚊やダニ、ゴキブリ、ノミなどの遺影を飾り、住職の読経に合わせて社員がお焼香をしていくという本格的なものだそうです。
素晴らしいですね。お近くで機会があれば是非一度参列させて頂きたいと思いますが、さすがに遺影を直視することは出来ないかもしれません。
虫供養
この虫供養が同社で行われ始めたのは約40年前だそうで、昨年12月22日にも兵庫県赤穂市の妙道寺で虫供養が執り行われ、研究部をはじめ関係者が約70名参列したそうです。
そんな長い歴史があるイベントですが、どんなことをきっかけに執り行われるようになったのでしょうか。
部長さんいわく「まず弊社の経営理念に『命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する』というものがあります。聞くところでは、命の大切さを社員が感じるためにも供養をしたほうがいいだろうというところが始まりだと聞いています」ということでした。
これまた素晴らしい経営理念です。私たちが暮らしている地球は、もちろん人間だけのものではありませんし、その地球を使わせてもらうには、共生して行くという考え方は大切ですね。
ビジョンに共感
弊社では、どんな災害からも命と財産を守れる家で日本の資産を増やし、本当の意味で豊かな暮らしを実現することをビジョンにしていますが、これも長期間にわたって地球と共生して行くことに違いありませんので、勝手に共感を感じてしまいました。
記事に書かれていたのは、同社は約100種類以上の虫を飼育し、ゴキブリだけで約100万頭、ハエ・蚊それぞれ約5万頭が虫ケア用品開発のために使用されるということ。
Gを100万頭!頭で数えるんですね!これだけでもビックリですが、ハエや蚊も多く飼育されていて、皆さんが苦手としている虫たちをケアするために、犠牲になってもらっているということです。
そこで、命と暮らしに寄り添い地球との共生を実現するという同社の経営理念に基づくと、商品開発や改良のために効力試験をしているといえども、虫も人も同じ1つの命なのだということを考えておかなければいけないということから、虫供養につながったようです。
また、殺虫剤の名称も虫ケア用品に変更しており、そもそも虫を殺すことが目的ではなく、虫や虫が媒介する感染症から人を守るものが虫ケア用品の役割であることを訴えていました。
当たり前過ぎますが、命を無駄にしてはいけませんし、その重さは全てにおいて平等であって欲しいと思います。災害や争いの無い平和な地球になりますように、お祈り申し上げます。
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