東京に落ちた雷“平年の3倍以上” 突然の雷どうやって身を守る? 専門家に聞く
ゲリラ雷雨にはまだまだ警戒が必要です。突然の落雷から、どのように身を守ればいいのでしょうか。
最近、関東でもゲリラ雷雨が多いですが、これはデータにも表れています。
雷専門の気象会社フランクリンジャパンによると、今年7月と8月に東京都内で観測された雷の回数は1万8900回に上り、例年の3倍以上となっています。
2024年9月4日 20時33分 テレ朝news
落雷が3倍で被害報告
確かに今年は雷の音をよく聞いた感じがしていましたが、データによっても証明されたということです。
それにしても、平年の3倍以上で、夏の2ヶ月で2万回にも迫る雷が観測されたということですので、東京全体が雷発生機となってしまった感じですね。
今年は弊社のOBオーナー様からのご相談も多く、共同住宅のオートロック設備の故障やネット環境の不具合、エレベーターの停止、建物の破損など、全て雷の影響だということがわかっています。
中には間違いなく自宅に直撃されたというオーナー様もいらっしゃいましたが、その後点検にお伺いして調べたところ、屋上のコンクリート手すりが一部欠けていたということでした。
雷が直撃しても、構造的に何らダメージを受けることなく、もちろん燃える心配もございませんので、やっぱり住まいはRC住宅に限ると思いますね。
人に直撃も
記事によれば、今年に入り中国の広場で男性が雷に直撃し、けがを負いましたが、命に別状はありませんでした。国内でも、宮崎県の高校でのサッカーの練習試合中にグラウンドに雷が落ちて、生徒18人が病院に搬送されました。ということ。
このように落雷による被害が実際に起きています。こうした事態を防ぐためには、雷の性質を知ることが必要です。
高い所に落ちる
記事にあったのは、電力中央研究所が小さいマネキンと大きいマネキンを並べて、雷を発生させる実験を行ったところ、雷は大きいマネキンに落ちました。つまり、雷は高い所に落ちやすいのです。
高い所に落ちやすいのは基本的なことですが、対策をするうえで、知っておくべき最も大切なことですので、忘れないようにしてください。傘をさすと高さが増し、雷が落ちやすくなり、リスクになるということです。
金属は影響なし
ちなみに「金属を身につけていると、雷が落ちやすくなる」と聞いたことはありますか。
電力中央研究所が、金属を身につけたマネキンとつけていないマネキンを用意して、雷が落ちる回数を比較しましたが、どちらも同じ2回でした。金属をつけていなくても、リスクは変わらないということです。
落雷NG行動
次に記事では、やってはいけないNG行動を紹介していました。
都内で子どもと遊んでいたり、犬の散歩をしていたりする時に、公園でゲリラ雷雨に遭遇することがあります。その時に、落雷リスクを高めるNG行動があります。それは、木の下や公園にある東屋の下で雨宿りをすることです。
周囲が開けた場所で雷雨に遭遇した時には、木や小屋の下で雨宿りするのではなく、鉄筋コンクリート製のビルなどが近くにあれば、そこへ避難してください。安全な空間がない場合は、「雷の保護範囲」に入ることが必要です。ということでした。
具体的には、近くの木や小屋などの高いものを45度以上の角度で見上げられる範囲。さらに、高いものから4メートル以上離れた場所、つまり三角形の範囲が雷のリスクを減らせる範囲ということです。
屋外にいる時には、とにかく頭をなるべく下げて、耳を守り、しゃがむようにすることが大切だということです。これからの秋でも、まだまだ台風やゲリラ雷雨がありますので、雷には十分ご注意ください。
雷雨にも強い家をお探しなら、RC住宅がオススメです。