花粉症による労働力低下、経済損失額は1日あたりいくら? – パナソニックが試算
パナソニックは3月14日、「花粉症による労働力低下の経済損失額2024」を発表した。本推計は、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計局)などを元に試算した。
○花粉症に起因する労働力低下の経済損失額は、1日あたり「約2,340億円」
同社が2020年1月17日~1月19日、花粉症の社会人1,324名に行った「社会人の花粉症に関する調査」では、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに影響しているかを聞いたところ、79.0%が「影響がある」と回答した。
2024年3月18日 9時19分 マイナビニュース
花粉の経済損失
いやはや、1日で2340億円とは、何とも凄い数字ですが、これが杉だけでも3ヶ月続くと考えると、花粉症の影響でとんでもない経済的な損失になっているということですね。
近年は医療の進歩もあって、治療法の選択も増えているようですが、まだまだコレという決定的な治療法は見当たらないように思います。
それでもお薬も同時に進化していますので、自分に合ったお薬を医療機関で見つけてもらえれば、日々の生活が格段に良くなるのではないでしょうか。
変わった人
ところが、世の中には変わった人もいらっしゃって、花粉症という症状を認めたがらない、明かにその症状にもかかわらず頑なに何ら対策をしたがらない、という方もいらっしゃいます。
これはもうQOLの観点からも、すぐに反省の上考えを改めて欲しいと思いますし、社会人としてのパフォーマンスを維持することも当然ですし、何よりも周囲の人に不快な思いをさせないように、大人のマナーも身につけて欲しいと思います。
そういう私も時々症状が発作的に出る場合がありますので、日々の対策を怠ることのないように、常に気をつけているところです。
1日2,340億円
さて、記事にあったのは、1日のうち花粉症により仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となった。これらの花粉症による労働力低下の平均時間と、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計)を元に試算した「花粉症による労働力低下の経済損失額2024」は、1日あたり「約2,340億円」と推計された。とありました。
また、耳鼻科医によると、花粉症の主な症状は鼻水、鼻づまり、くしゃみが一般的だが、特に鼻づまりが持続すると口呼吸になりやすく、それが原因で頭痛や咬合の異常、夜間の睡眠などに影響が出てしまい、集中力の低下にも繋がるという。
また、アレルギーによって自律神経の変調をきたした結果、生活リズムが崩れ、日常生活のパフォーマンスに影響するとも。
花粉症を発症して間もない人では、なるべくお薬を飲まないようにしているとか、これまた少々残念な素人判断をされている方もいらっしゃいますので、これもしっかりと用法を守って頂きたいですね。
負のスパイラルと4つの対策
記事でも医師/睡眠専門家の方が、花粉症と睡眠の関係性について解説。花粉症により、睡眠不足・睡眠の質の悪化→免疫異常がひどくなる→花粉症がさらに悪化という負のスパイラルが起こることも。と書かれていました。
また、記事にあったのは、いますぐ始めたい4つの花粉対策ということで、下記が紹介されていました。
・外出先から花粉を持ち込まない
花粉の侵入経路として最も多いのは玄関。玄関にはハンディサイズのクリーナーや専用のブラシなどを用意して、家の中に入る前に衣類に付着した花粉を取り除くことができる。
・洗濯物を外に干さない
花粉が洗濯物に付着しないよう、花粉の気になる季節は外干しをやめて部屋干しに切り替えを。
・換気は窓の開け幅を10cm程度に、レースカーテンは閉める
花粉のピーク期におこなった実験では、窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをすることで屋内への花粉の流入をおよそ4分の1に減らすことができるという。
・こまめに床掃除を
掃除の際、掃除機を使うと、床に溜まっていた花粉を排気によって舞い上げてしまうことがあるので、先に水拭きをするのが重要だそう。乾いたときにまた花粉が飛散してしまわないよう、水拭きに使った雑巾はしっかり洗うことも大切。使ったらすぐに捨てられるウェットタイプのシートを使うこともできる。
最新の情報と住環境
うん、ちょっと築年数の古い家では、上記の対策でも一定の効果があるかもしれませんが、今時の家にお住まいなら、換気は24時間換気システムを稼働させておけば十分ですので、窓を開ける必要はありません。
というか、窓を開けてはいけません。家の窓を少しだけ開けるという癖がある人もいらっしゃいますが、これは近代住宅ではNG行為ですので、絶対にしないようにご注意ください。
最貧国日本の経済損失を止める意味でも、花粉症対策をしっかりと行いながら、極力症状が出ないように努めることが大切ですし、やはり花粉にも強い家は高気密・高断熱のRC住宅がオススメです。