注文住宅購入者に聞く「家を建てて後悔したこと」ワースト5…平均「4,713万円」だが、8割が後悔の現実
家を建てるなら……誰もが一度は思い描く夢。実際にそんな夢を実現させた人たちは、平均5,000万円程度の大金を払っています。
しかし「こうすれば良かったなあ」と後悔も多いようです。新築戸建てを実現した人たちに「家づくりの後悔」を聞いていくと、気を付けるべきポイントがみえてきました。
2024年1月28日 10時15分 THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)
注文住宅で建てるということ
これは気になる記事ですね。
そもそも都心部に家を持つということ自体が、非常に貴重な経験ですし、そのほとんどの方が初めての経験に違いありません。
しかも、建売住宅やマンションなどなら、すでに完成した現物を見て確認したのちに購入することも出来るのですが、注文住宅という進め方では、設計者と共に間取りから考えてオリジナルの家を造るという方法ですので、それ相応の難しさもあるかもしれません。
もちろん100点を目指して共に進めるのですが、オーナー様の想いを形にするのは、時間とコストとも戦う必要がありますし、ややもすると試作品を造るということにもなりますので、想像と違う結果になる場合もあるでしょう。
それでも注文住宅
記事によれば、国土交通省『令和4年度 住宅市場動向調査報告書』によると、比較検討した住まいのカタチで、最も多かったのが「注文住宅=戸建てを新築する」で72.9%、「分譲戸建て住宅」が26.5%、「分譲マンション」が11.9%、「中古戸建」が17.4%、「中古マンション」が5.9%でした。ということでした。
この結果はもちろん全国を対象にした調査だと思いますので、注文住宅が72%という高い数字になったのではないでしょうか。
決め手は・・・
次にあったのは、最終的に注文住宅を選んだ人たちの「決め手」はなんだったのでしょうか。最も多いのが「メーカーへの信頼」ということでした。もちろん気持ちはわかりますが、本当に信頼出来るメーカーや業者選びは意外と難しいものです。
大手ハウスメーカーなら安心かと言えば、そうばかりではありませんし、結果的にオーナー様の想いを形にするには、知識と技術はもちろんのこと、その想いをどれだけ共有出来るか、というところも大事なように思います。
【注文住宅購入者に聞いた「その注文住宅にした決め手」】
信頼できる住宅メーカーだったから…54.7%
一戸建てだから…42.0%
新築住宅だから…40.9%
住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから…37.2%
住宅の立地環境が良かったから…32.7%
昔から住んでいる地域だったから…27.8%
親・子どもなどと同居した、または近くに住んでいたから…26.5%
価格が適切だから…19.5%
交通の利便性が良かったから…18.2%
災害発生リスクの低い地域だったから…17.9%
選択理由は
また設備等に関しては、まずは「見た目」。そして昨今、関心が高まっている「省エネ」や「防災」に関しての項目が決め手になっているようです。
【設備等に関する選択理由】
住宅のデザインが気に入ったから…62.2%
高気密・高断熱住宅だから…60.2%
火災・地震・水害などへの安全性が高いから…50.6%
間取り・部屋数が適当だから…44.8%
住宅の広さが十分だから…35.9%
台所の設備・広さが十分だから…29.3%
浴室の設備・広さが十分だから…23.9%
以上が記事にあったアンケート結果でした。
失敗事例は
さらに記事では『家を建てて失敗だなと思ったところアンケート調査』による結果も記載されていました。
5位は「庭」「草むしりが大変」「防犯対策をもっとしておけば良かった」という意見が挙がりました。
4位は「駐車場」。「駐車スペースが狭くて大変」「カーポートを付ければ良かった」「縦2台ではなく、横2台停められるようにすればよかった」と、使い勝手にまつわる後悔が多いようです。
3位は「立地や環境」。「駅から遠くて不便」「夜になると騒音がヒドイ」「隣人がクレーマー」などの意見が挙がりました。
2位は「収納が少ない」。「子どもの収納を考えていなかった」「収納が足りずにモノであふれてしまっている」という声も。
1位は「間取り」。「無駄なスペースがある」「家具が入らない」「家事動線をもっと考えておけばよかった」などの声が挙がりました。
向き不向きも
住まいづくりにおける後悔に関する記事でしが、私が思うのは、注文住宅という方法をとられるのであれば、多かれ少なかれ「こうすれば良かった」ということが生活をしていればあるものだ、というくらいの寛大さを持てる方にチャレンジして欲しいと思います。
建築というものが、家電製品や工業製品のような工場生産で不良品率0%という物づくりではなく、職人さんが現場で手作業を行う部分がまだまだ多いということをご理解頂ければと思います。
だからこそ、その経験値が大切ですし、その知識や技術を継承していかなくてはいけないのです。